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ゾコーバ3度目の挑戦(世界中に福音を)

塩野義のコロナ飲み薬「ゾコーバ」 22日公開審議 緊急承認が焦点

医学会の中でもこの薬剤の緊急承認に対して意見は分かれている。先ず9月、日本感染症学会と日本化学療法学会が緊急承認などを求める提言をまとめた。
その要旨は
体内のウイルス量を減らす飲み薬などの「抗ウイルス薬」が、感染者の重症化を防ぎ、二次感染を減らす意味で必要だ。緊急承認制度の趣旨からも、ゾコーバは感染拡大や医療逼迫(ひっぱく)などの状況も踏まえて審議するべきだ
一開業医の立場(杞憂を心配している)
私は大賛成の立場である。症状が鎮まるだけの治療では抗ウイルス作用(殺ウイルス作用)がないため、、ウイスル量が減らない。これではいつまで経ってもこの感染症を克服できない。その点、ゾコーバは殺ウイルス作用を持つ抗コロナウイスル治療薬である。
初日は1回 3錠,2日目から1日1回1錠 4日間 合計7錠と極めて服用しやすい薬剤である。しかも、副作用も少ない。そして、最大のメリットは国産の薬である。
塩野義製薬は、「重要課題」として「感染症の脅威からの解放」を掲げ、治療薬の研究・開発と共に、啓発・予防・診断等と感染症に対して真摯に正面から取り組んできている。 塩野義に拍手を送りたいのはこんな事でもある。
現在中国と韓国で緊急承認申請の手続きを行っている。
この他に
低所得国家に対して
コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」について、低中所得国に広く提供するため、国際的な公衆衛生団体(医薬品特許プール MPP)とライセンス契約を結んだ。 MPPを通じてジェネリック医薬品(後発薬)メーカーがゾコーバを生産できるようになり、117カ国での供給が可能になる。その前提条件として日本の規制当局での薬事承認が前提となる。
 たいした根性だと思います。大英断ですよね。
佐藤クリニックで中・高リスク、65歳以上の高齢者に処方しているラゲブリオ(モルヌピラビル)、或いはパキロビッドパック(ニルマトレルビル・リトナビル)は、,現在日本で処方する時に患者さん負担はありません。患者さん負担は無いが、国はアメリカの製薬会社に莫大な支払いをしている。
その薬を低所得国家に対してジェネリックメーカーが製造できるようにするというのだ。

注 
ラゲブリオ   1錠 200MG  2357円
1日薬価           18.862円
        5日間    94、321円

ゾコーバ      1人分      30.000円

12月28日のネットの記事で確認


服用した本人としては、そのくらいの価値のある薬だと思う。不当に高薬価だとは思いません。
しかし、塩野義は 低開発国に限るとは言え特許を放棄してジェネリック・メーカーの製造を許可するというのだ。
思い出すのは,大村智名誉教授が発見されたイルベメクチンのことである。2015年のノーベル医学賞を受賞されている。共同開発したメルクが無償で供与をすることを決めたため、大村先生も特許料を取らないで無償供与された。勿論そのお陰で象皮病と河川盲目症の10億人を救った。実を言うとメルクは特許料を放棄しただけで薬を無償で配った訳ではないので、莫大な利益を得ている。

                                                令和4年11月21日

令和4年11月22日  承認される

塩野義製薬の新型コロナ飲み薬(ゾコーバ エンシトレルビル)の使用を了承     厚労省専門家会議
やっと許可が下りました。
後は何時から流通するのかが問題です。

受け加えておきたいこと

イルベメクチン(ストロメクトール)

イルベメクチンも1時、コロナウイルス治療薬として脚光を浴びていました。名古屋市に本社のある興和薬品が中心になって国際的治験をしてきましたが、2022年9月26日、「有効性見いだせず」として臨床試験を中止しました。

アビガン(ファビピラビル)

コロナ感染症が世界中に拡散して世界中がパニックになっていた時代にいち早く治療薬として脚光を浴びたのがアビガンです。この薬も2022年10月末、コロナ感染症治療薬としての開発を中止しました。チョット不運な薬でしたね。科学的に有効性が証明されたとかされなかったという高尚なレベルではなくて、全く個人的な趣味として、贔屓筋として応援していました。端的に言えば「溺れる者は藁をも掴む」、「病」は「気」からである。多くの患者さんのよすがになったのにと思うところです。「placebo] でもいいから服用したかっただろうと推察する。

 

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