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人口問題の最後通牒ー2022年6月17日

イーロンマスクの危機感
5月9日  アメリカの大富豪  イーロンマスクは日本消滅論をSNSで呟いた。
その発言は「当たり前のことだけど、出生数が死亡数を上回るような変化がない限り日本はいずれ存在しなくなる。これは世界にとって大きな損失になる。」私はこの記事を読んで「ギョ!!」となった。ひた隠しにしてきた何でもない素振りをして脇に投げ出しておいた厄介問題に火がついたと思った。そして、イーロン・マスクが言い出す前に日本の心ある研究者に先頭に立って欲しかった。少なくとも、人口問題を真っ先に考え憂うべき立場の政治の世界で、日本の未来を考える有識者の間で話題になったというニュースは聞こえてこなかった。

誇大妄想それとも「由らしむべし・しらしむべからず」の精神
国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の「日本の将来推計人口」(平成29年推計、出生中位・死亡中位)によれば、2033年には出生数が80万人を割り、’46年には70万人を割り込む。そして、’76年にはついに50万人割れとなる甘い・甘い予想だ。
実際には2021年(予想より12年も前)に出生数は84万人になった。明治32年の統計以来最低を記録。死亡は145万人。63万人減少する。マスク氏の発言はこの統計に基づいて日本に警告を発してくれました。真にその通りです。
外圧にはめちゃめちゃ弱い日本ですが、この発言に呈しては反響は思ったほど大きくはなかった。思っていても誰も言わない。口にチャックですね。


由らしむべし知らしむべからず
人民を為政者の施政に従わせることはできるが、その道理を理解させることはむずかしい。転じて、為政者は人民を施政に従わせればよいのであり、その道理を人民にわからせる必要はない。


人口問題は今の日本ではタブーです。
私もこれまで何度かその事を書いてきたので今更なのですが、もう一度書き足しておきます。それは今国会(令和4年6月)で「こども家庭庁」の創設が決まりました。正式には令和5年4月発足です。 内閣府の下部組織です。虐待も、不登校も扱うが、縦割り行政にメスを入れながら包括的にこどもと家庭を守っていく。ということらしい。こどもを増やすとか、その基礎になる妊娠・出産に対する根本的な対策は入っていない。育てやすい環境を造り上げることは大切ですが、先ずは出産可能な年齢の女性への人口教育だと思うのですが、こんな統計もあるのです。
20代女性の5割、男性の7割「配偶者・恋人いない」。2021年の婚姻件数は51万件と、昭和45年の103万件から半減した。50歳時の未婚割合は70年には1~3%だったが、今は男性が28%、女性が18%まで増えた。
結婚意志については、「結婚意思なし」は30代男女とも25%強である。
こんな国になってしまったのだね。
私は憂国の志ではないが、「単なる杞憂ではない日本国の消滅の危機」を意識している。
妙案なんてないですよね。そう思ってあれこれ考えていたら小泉進次郎議員が若手自民党有志と提案した構想を思い出した。

筆者も20代は10年間恋人はいませんでした。自慢ではないが手を繋いで歩いたことも、喫茶店でコーヒーを喫んだこともありません。端的に言えば34歳で結婚するまで「独身」でした。孤独な独身貴族でした。30歳でカラコルムヒマラヤ遠征に、33歳でネパールヒマラヤ遠征にと遊び暮らしていた。親父に「孝充!いい加減にしろ」「お前はインポか?」と怒鳴りつけられました。「俺はホモだ」だと答えたら大男の親父の拳骨で頭を数発ぶん殴られた。これはマズいと方向転換をして嫁さん探しを始めました。強がって、格好つけて書くとこんな感じかな。

女性に対する憧れはもっていました。何時も育んでいました。懐いていました。だが、理解される事はなかった。誘う、打ち明ける勇気も全くなかった。内向的でくらい印象のジメジメ男でしたね。現在完了進行形です。


「こども保険」です。
2017年6月17日  
斬新なアイデアだと思います。特定の目的の保険。勤労者とその企業から徴収する。国民年金・厚生年金に上乗せする。(筆者註 これは間違い。退職者・高齢者の大給付金からも徴収すべきです)
少子化は静かなる有事であるというのが基本的発想。出産数が100万を割りました。
2022年には80万を割るでしょう。有事ではなくて、危機です。
年間一兆円の保険金を集めると高校までの無償化、出産育児にも充分の給付金を出すことが出来る。という発想です。
2022年6月 こども家庭庁が2023年4月に発足する。が財源は不安定・不確かなままです。「こども保険」を検討すべきです。「軍事有事」ではなくて、「こども有事」の保険金です。
根本はこどもを増やす。それには妊娠・出産に対する国を挙げての暖かい配慮です。
こどもを育てる環境を作る前に「結婚する環境」「妊娠・出産に対する行き届いた環境」作りですね。妊娠・出産・授乳は女性だけの特権、女性がより女性に芽生える素晴らしい機会である事を教えるべきです。
日本の女性は美しくなりました。恐らく日本は女性が最も美しく輝いている国の1つだと思います。でもそこには包み込むような愛情が少ないのかもしれない。


イタリア映画「昨日・今日・明日」を思い出しました。
妻が妊娠するとその夫は刑務所に入るのが免除されるという制度がイタリアにあったのですね。そこまでは臨まないまでも、まず中学生・高校生に妊娠・出産教育をやるべき最後の時刻ですね。

出産育児一時金「私の判断で大幅増額」を表明

絶望に近い日本全体の妊娠・出産タブー雰囲気をチョットだけ破る岸田総理の発言

重い腰を上げたとはいいがたいが、チョット前進かな。現行は42万円ですが、60万ぐらいになるのかな。
私論を書けば「医療保険」にすべきですよ。病気ではないとするのであれば別枠の「妊娠・出産」保険を作ればいいのだ。保険金なしで始める。
10年間に10人のこどもを産んだら20年間暮らせるだけの給付金を出すぐらいの覚悟。

オキシトシンの秘密
週刊朝日から(2016年8月 週間朝日の記事から)

個人同士の結合は[ボンディング]と呼ばれ、最も大切なボンディングは母と子の関係です。
ほ乳類は母乳の安定供給がなければ生きることが出来ません。それ故、母親の脳回路には自分の子供を無条件に愛する仕組みが組み込まれている。それがオキシトシンです。
オキシトシンが分泌されると乳汁が分泌されると共に、子供への愛情が深まる。という仕組みです。
オキシトシン
  性行為 特定の異性に愛撫されたり、抱擁されたりする場面でも分泌される。
  が、親子愛が先です。我が子に向けられるべき愛情がうっかり他者に向けられてしま  った誤作動であり失策が恋愛です。
しかし、オキシトシンによって
恋人以外の人が排除されれば、[私にはこの人以外にない]という錯覚が出来ます。
結婚という人生の大イベントをスムーズに迎えられレます。

オキシトシンの広範な作用
より穏やかな、緩やかな[仲間意識]も仲介します。
仲間を信頼し、共感させるのと同時に外部に対して闘争心や恐怖心を生み出し排除する作用を持っています。

                                      令和4年6月17日 脱稿

 

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