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今上天皇  退位(願いが叶ってホットしています(平成30年11月18日加筆)

 

 

今上きんじょう天皇・平成天皇明仁 あきひと 退位

近代天皇制にとって歴史的な出来事

 

今年の天皇誕生日(12月23日)は、皇居に行きましょう 

 皇居に誕生祝いの参賀に行き84歳の誕生を祝いたい
29年間の平成の御代に対してお礼を申し上げたい
幾多の災害・試練を日本が乗り越えてこられたのも

偏に陛下の国に対する一途な思いのお陰です
そのことは今の若い人達にも子供にも伝えなければならない

自覚を持っている

強く思っている

 

その1 この一年間の経緯

今上天皇の退位に関する特例法案が平成29年6月9日参議院本会議で全会一致で通過。成立する

天皇陛下が退位譲位の意向を公にされたのは昨年の7月13日のことである。

NHKが、夜7時のニュースで今上天皇が数年以内に皇太子へ天皇の位を譲る「生前退位」の意向を示されたと報じた。日本中がびっくりしました。元気に慰問を、皇室行事を遂行される姿をテレビで観ていたので、真に青天の霹靂でした。そして、私達臣民は陛下のそのお気持ちをその日までお察し申し上げることが出来なかったことを心からお詫び申し上げ、同時に退位・譲位は皇室にとって新しい第一歩だ。国としても素晴らしいことだとお喜び申し上げた。両陛下のご負担を少しでも減らす事が出来るのであれば、それに勝るものはないと喜びました。

『陛下! これまでの28年間、本当に有り難うございました』とテレビのお姿に頭を垂れました。世論も退位の表明に対してこれまでの労をねぎらう声と感謝の言葉ばかりだった。前向きであり一気に賛成に傾く。

8月8日 午後3時から『お気持ち』を表明

2年後には平成30年を迎えます,と冒頭で述べられ、そして、私が個人として,これまで考えてきたことを話したいと思います。と始められました。

象徴を真剣に考え、そして、「活動有っての象徴天皇」という陛下の信条について言葉に力を込めて話されました。戦後50年の節目の平成7年から先の大戦の慰霊の施設に巡拝を始めた。沖縄、硫黄島、60年にはサイパン、70年の昨年はパラオ・今年はフィリッピンパを訪れて犠牲者を慰霊し、平和を守ることを誓いました。決して忘れてはならないと身を以って行動してきました。そんな内容でした。

思うに陛下は、憲法4条の違反にならないぎりぎりの範囲で,現存の日本国憲法を、この平和憲法を守るという趣旨の 言動を続けてこられたのです。30年を前に皇太子殿下に家督を譲り、今上天皇という肩書きを外されて、ちょっと寛いだ生活を楽しまれるのはとても素晴らしいことだ。豊かな生活を楽しんで頂きたい。そんな厳かな気持ちで拝聴しました。

昭和天皇の終戦の玉音放送にも匹敵する天皇の【お気持ち】表明かなぁと戦後生まれの私は思いを馳せました。感動的でした。

 そう思っていたこの1年ですが、全面的に賛成ではない、陛下の、宮内庁の今回の行動を快く思っていない人達もいるようである。

「?・?・?」なので纏めてみました。

 

その2 「?・?・?」

 ①  象徴天皇の歩みを断固認めたくない保守右派たち(田原総一朗)

                                     週刊朝日2017年06月02日号

秋篠宮家の長女 眞子様が、結婚に向けて準備されていることが発表された。

このままで行くと悠仁様が即位する頃には宮家がなくなり、皇室活動が出来なくなる恐れがある。未婚の皇族は全て女性6名で結婚すれば皇籍を離脱するからである。2012年、民主党政権の最後の「宰相 野田佳彦」は、女性皇族が結婚後も皇族に残れるように提案した。が、安倍政権は全く無視をし続けている。議論が停滞したままだ。昨年8月8日、天皇が国民へのビデオ・メッセージで、象徴天皇としての歩みに強い自覚を示された。

「日本国憲法下で、象徴と位置づけられた天皇の望ましいあり方を、日々模索しつつ過ごして参りました」

「日本の各地、」とりわけ遠隔の地や島々への旅も、私は天皇の象徴的行為として、大切なものとして感じてきました」そして、高齢により「象徴の勤め」を果たせなくなることを理由に退位の意向を示されたのである。 メーセッジを聴く限り天皇が法改正による譲位を望まれていることは明らかであるが、政府は「一代限り」の特例法で行く方針を貫いた。

有識者メンバーの中には退位そのものを否定し、『摂政』制度を活用すればよいという安倍首相の本音を代弁した。天皇の役割は「お祈り」さえしていればよいのだ。天皇が沖縄やサイパン、ベリリュー島に出向き、亡くなられた霊を慰めることに反対という立場のメンバー達だ。 天皇は、昭和天皇から先の大戦について、特にその責任について聴かされ、それを償う気持ちを堅く持っておられたはずだ。戦争を二度と起こしてはならない。平和憲法を守らなければいけないと強く思っておられた。

それに対して、保守右派の論客や政治家は強い反発を覚えて来た。苦々しく思ってきた。彼らの理論は、昭和の戦争はみな正しい。だから、靖国神社を参拝しない天皇陛下が腹立たしい。保守右派が皇室典範の改正を認めないのは、女性・女系天皇、そして女性宮家には反対だからだ。

 明治以前には女性天皇が8人、10代存在していた。 又、皇室は完全な男系だというが、祖先である天照大神はあきらかに女性だ。女性宮家を認めないのは、男尊女卑の一環であり、男女同権の時代に、悪しき伝統は改めるべきだ。

註  1

私は、高齢ながらも言論人として、オピニオン・リーダーとして頑張っている田原総一朗の主張には注目してきている。

 

 ②象徴考   相克-皇室と永田町  1

            中日新聞  平成29年6月21日 

 

前立腺癌の治療を受けていた陛下の心は退位に傾いていた。

『健康上の問題が起きる前に譲位(退位)したい』2010年7月にはそう発言されていた。平成26年 戦後70年の節目も終わり、パラオの慰霊も終わった。誕生日の会見で思いを吐露したい・・官邸の意向で封殺。

平成28年7月

 退位報道で状況が一変・・・・世論が一気に賛成に傾く

8月『お気持ち』を表明

有識者会議で保守系の専門家は 『天皇は祈っているだけで良い』と強調

 「活動有っての象徴」という陛下の信条を否定 陛下は『心を痛められた』

天皇陛下万歳を唱えた人達が、陛下を『お飾り』としか思っていないことが判明した。一連の議論で国民が知った意義は大きい。

約200年振りに退位が決まった。近代天皇制にとって歴史的な出来事である。

 

 象徴考   相克-皇室と永田町   2

   皇位継承を定めた皇室典範には手をつけたくない

退位を認めれば、皇室典範の改正が必要となる。そうなると、女性宮家創設や、女性・女系天皇容認も議論の対象になる。それには反対だ。だから退位を諦めて貰う。国の方針としては

  国事行為を代行する『摂政』の要件緩和 国事行為の大幅委任で乗り切る

 

象徴考   相克-皇室と永田町    3

 有識者会議では、退位賛成・容認派9名、反対・慎重派7名であった。

12月 陛下は意見聴取結果に『大変不満だ』というメッセージと共に天皇誕生日に新たな『お言葉』が発せられるとの情報も流れた。

1月 御厨座長代理は『一代限定の退位を推す見解が体勢だ』と踏み込んで、発表

註  1

連載は継続中です。興味のある方は是非中日新聞の記事を読んで下さい。(平成29年6月25日現在)

③   私が見た皇室国会

天皇陛下の退位実現     『特例法』成立

週刊朝日  6月30日号

座長代理  御厨 みくりや東大名誉教授 談

官邸、政治家、皇室の狭間で悩み抜いた  今回は特例法であるが、恒久法となる第一歩となる

先例となることでは政府とも認めあえた

 

秋篠宮は皇太子の称号の代わりに「皇嗣こうじ殿下』という新しい称号を使われる。

愛着のある『秋篠宮』はそのまま残す。

前侍従長の川島裕氏や民進党幹事長野田佳彦氏の話も掲載されていましたが割愛します。

 

その  3  感想

 特例法案が衆・参両議会で全会一致賛成で成立しました。日本国臣民として慶賀の至りです。天皇陛下の望まれた皇室典範の変更による恒久的な退位ではないのがちょっと残念ですが、時間的制約もありました。でも先例になることは確認できました。そして女性宮家の創設、女性天皇も今後の検討課題と明記されました。

 陛下の国の将来をおもんぱかり、象徴天皇のあり方にお心を砕かれて来られたご心痛を幾らかでも取り除くことが出来たかと思います。赤子の一人としてお喜び申し上げます。

 退位をされ、上皇になられた後も今の両陛下を慕う国民の声は今まで以上に大きいと思います。大いに期待しております。

 

                                   平成29年 6月25日  脱稿

註 2

 退位されて上皇になられたら我が八百津町に、是非行幸してください。

平成29年8月にはユネスコの『世界記憶遺産』に登録されます。何が登録されるかというと、我が町が産んだ偉大な人道的外交官杉原千畝がリトアニアで発行した「命のビザ」です。

註 2の註

平成29年10月?日の「正式登録認可】の発表を誰もが待っていました。私は発表の前日も「記念館」に足を運び、国枝館長と話しました。退位された陛下には、なんとしても足を運んで頂き、ここから世界平和を訴えて頂きたいと熱く話しました。

が、明けてビックリです。10月31日、外務省から届いた内容は「X」でした。世界の記憶に登録されませんでした。日本から登録されたのは、朝鮮通信使と上野三碑(群馬県)の2件だけです。不可解な決定である。が、アメリカ・イスラエルがユネスコから脱退・・・その意趣返しですね。見送りの説明は無し。資料に疑義がある。4男問題。説明役を派遣しなかった。思考の停止ですよ。慰安婦が登録されなかったのは当然だとしても・・この決定も俄には信じ難かった。

註  3

敬語の使い方が分かりません。不敬的な表現が含まれているかもしれませんが、ご容赦ください。信条は「純粋な天皇崇拝主義者」です

註  4                                   2018年11月15日

                                              サンデー毎日の記事から

天皇陛下の生前退位は、「光格天皇の抵抗」に学ばれた?

光格天皇は1817年(約200年前)に譲位された天皇陛下である。もっと詳しく言えば、今上天皇陛下の譲位の直近にされて方である。文化14年3月21日に仁考天皇に譲位されている。光格天皇は江戸幕府に上手に抵抗する存在だった。今の陛下も「天皇家無視の安倍政権」に抵抗するには「生前退位」しかなかったと推察する。という記事があった。

その意見には反対である。

 

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