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「力ある正義」の実態・欧米からの武器供与 危うし ロシア

力ある正義を支える欧米の最新兵器
それはどんな物があるのかな
力なき正義と言われていたウクライナがこの半月、5月9日の対独戦勝記念日以降、急速に盛り返している。膠着状態だった東部戦線でもウクライナ国旗が立ち始めている。その「力ある正義」を支えている欧米の最新兵器を調べてみた。


対戦車   装甲車両

ジャベリン(携行式の多目的ミサイル「FGM-148 ジャベリン)
 歩兵携行式多目的ミサイル「ジャベリン」は、1996年からアメリカ軍への配備が始まり、戦車や装甲車両を撃破するためのミサイルです。スティンガーのように自動追尾機能を備えている。重さは22KG。肩に担いで移動出来る。真に神出鬼没の戦車破壊の秘密兵器である。2003年のイラク戦争の折りに実戦で使用されその高性能ぶりに世界が驚いた。命中率94%、

NLAW(軽対戦車ミサイル)
 イギリスとスウェーデンの共同開発  軽い  12KG
 近距離(8800メートル)での使用により非常に命中精度が高い。ジャベリンとの相違点。2022年のロシアによるウクライナ侵攻の際、侵攻直前にイギリスからウクライナに対し2000発のNLAWが供与され、ロシア軍に対し大きな損害を与えている。

その他にもパンツァファウスト 3がある

対 軍用機
 
スティンガー(地対空  FIM-92  (和訳は 毒針))  
 アメリカで開発1981年から採用。 
現在、実用化されている携帯型地対空ミサイルの中では最も命中率が良いミサイルとされている(79%)アフガン戦争では、反ソ連勢力に供与。取り扱いが簡単で、僅か30秒で発射できるといった高性能により、ソ連の軍用機を撃墜しました。
          マッハ   2.5  射程 4.8KM

スターストリークス(軽量・携帯防空ミサイル)
イギリスが開発。17KG。射程 7.0KM   マッハ   3.0
 ウクライナで始めて実戦で使用されている。本年、3月16日  供与

その他にPZR グロム がある。

トルコ製のドローン
ロシアがウクライナに苦戦する理由、トルコ製ドローンの威力
Baykar社が開発する軍事ドローン「バイラクタルr TB2」は、想定を上回る脅威となっている

侵攻前からウクライナには輸出していた。
旗艦船  を撃破を誘導したのもこのドローンらしい。
        ものすごい高性能     1機   6億円   

ドイツ
   自走式対空砲「ゲパルト」(ドイツ語でチーター)  4月27日  50両
西ドイツが開発 1973年から使われいているどちらかと言えば旧式の兵器。日本の「87」式が良く似ている。
「戦車部隊に随伴できる自走対空砲(対空戦車)」の基本形

   自走砲供与 大型兵器で支援加速
自走榴弾(りゅうだん)砲「PzH2000」7両を供与  5月6日


アメリカ  カペラスペース社
SAR 衛星  曇天でも夜でも撮影することが可能
ロシア軍の動きは全て筒抜け状態である。機密が筒抜けである。

アメリカ製最新式のM777榴弾(りゅうだん)砲

アメリカ製最新式のM777榴弾(りゅうだん)砲は、東部ドンバス地方でのロシアとの戦いも引っくり返す「ゲームチェンジャー」になるか?

これまでウクライナ軍が使っていた旧ソ連の榴弾砲よりかなり性能が優れている。
牽引式 最大射程距離は(約24キロメートル)、
標的と実際の着弾点の間の距離は2メートル以内

M777榴弾砲は精密誘導が可能な砲弾「エクスカリバー」を発射する。これは、衛星利用測位システム(GPS)を用いて標的を正確に狙える

「次世代砲」M777の圧倒的強みとは
 ロシア軍へ対抗するウクライナに、アメリカはさらなる武器支援として「M777」155mm牽引式榴弾砲90門を供与しています。ドイツやオランダは装軌(キャタピラ)式のPzH2000、フランスは装輪式(トラック搭載式)のカエサルといった機動性に優れた比較的新しい155mm自走砲の供与を決めたが、天下のアメリカはなぜいまだに『トラックで牽引する』という旧来のやり方なのか?」と。
 
しかし、これこそが、反撃に転じようとするウクライナ軍にとっての“秘密兵器”になる、とアメリカは確信しているようです。この兵器の強みは、射程20~30キロメートルで、短時間で大量の砲撃ができる。まるで機関銃のように・・。
そして小型ヘリコプターに積み込むことが可能である。移動、運搬が楽であり。

東部戦線は平らな見通しの良い平原の戦いである。そうなると戦果を決定づけるのは遠距離の火器である。ウクライナが盛り返すには必須の榴弾砲です。

アメリカとしてはロシアを弱体化させたい。まず絶対負けるわけには行かない。勝利を収めるとしても短期戦ではなくて長期戦でロシアを消耗させなければならない。ウクライナには長期戦を戦って貰えるように武器、兵器を補給するのだそうです。

 

 

自爆型ドローン

フェニックス・ゴールド  或いは スイッチブレーン
米がウクライナに供与「自爆型ドローン」 こうしたオート兵器は戦争を変える
3月17日  ウクライナへの追加支援に「戦術無人機」100機
約10分間滞空して、カメラとセンサーで自ら目標を捜索し、発見後はオペレーターの指示により突入して、自爆する仕組み
偵察と攻撃の任務に使用でき、即座に攻撃するので目標を破壊する可能性が高い。アメリカ以外にもトルコ、ロシアなどでも同種の無人機が開発されていう。ロシア製はウクライナで使われている。

グレイ・イーグル

超大型で飛行時間も長くて、大量の爆薬を積むことが出来る最新式の米軍のドローン兵器である。

06月3日現在ではまだ投入されていない。米国とウクライナの間で取り決められただけである。操縦する兵士の訓練がいる。

 

デンマーク、ウクライナに対艦ミサイル供与
デンマークが米国製の対艦ミサイル「ハープーン」をウクライナに供与する
オデッサ港には船積みされたまま出港出来ない輸送船(荷物はウクライナの小麦)が、係留されたままになっている。ロシア海軍が黒海を封鎖している。それを解除するには対艦ミサイルが必要である。
 
プーチンの軍事的損失は「驚くべき規模」
ロシア軍は明確に苦戦しており、同記事によると、将軍クラス9名と大佐クラス42名の軍人を失ったという。また、ロシアの戦車1170両および航空機119機がこれまでに破壊されたとウクライナ国防省が発表している(5月21日時点)。
「継続的な高レベルの消耗」に苛まれ、兵力については「2月に投入した地上戦力(20万人)の3分の1を喪失した」

6月1日

高機動ロケット砲システム(HIMARS(ハイマース))

米軍が新たに提供するのは高機動ロケット砲システム(HIMARS(ハイマース))

提供する弾薬は射程が80キロにとどまる。射程距離300キロメートルの砲弾もある(東京都庁から愛知県庁まで60キロ)。この射程80キロ砲は、ウクライナ側からロシア領内への攻撃が可能なため、米国政府内に躊躇する意見も合ったが、踏み切った。戦場で重要な標的をより正確に攻撃できるようになる。窮地に追い込まれている東部の戦闘状況形勢を奇跡的に大逆転するにはこの武器が必要だ、

しかし、射程距離300KMのロケットだが給与するのは射程距離80キロに限定している。これではロシア軍の長距離砲の射程距離内である。そして、このハイマースは無防備の兵器である。どういうことかと言えば全く安全な地域から相手の心臓部への砲撃が可能である。己が攻撃の恐怖に晒されることはないという思想の武器である。供与するのはたった4基だけである(ケチにも程がある)。そして兵の訓練に数週間を要する。アメリカの兵器は極めて精密である。誤爆をして世界中から避難をされてきた苦い歴史から最新のコンピューターを駆使して命中率を上げている。その為の扱いには数週間の訓練が必要である。一方、ロシアは古色蒼然とした武器を使っている。ピンポイント攻撃は出来ませんとばかりに人口密集地帯、市街地に打ち込んでいる。訓練も全く必要ない。やりたい放題である。長距離砲攻撃による戦果に関していえばロシア軍が優勢である。アメリカ軍のジレンマである。ドンパス地方(ドネツク州とルハンクス州)へのロシアの制圧を阻止するには間に合わないだろう。

                           令和4年6が射01日   脱稿

                           6月23日 加筆 

 

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