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ウクライナ断章 その 3 ロシアお尻に火がついた 本気になる

ロシアがその気になった

攻防は最終局面(第1ステージ)
 悠長に時間はたっぷりあるさと思って始めたウクライナ侵攻であるが、どうも勝手が違う。馘をかしげている間に時は過ぎてしまった。第1関門の期限は5月の上旬の対ドイツ戦勝記念日である。思うに任せぬ遅々として進まぬ事態にプーチンさんは怒り心頭に達した。
ロシアのプーチン大統領はマリウポリの侵攻包囲戦で最後通牒を突きつけた。
停戦を日本時間の17日の午前1100分までに、降伏を午後7時までにと時刻を限定して指定してきた。
現在、マリウポリの街は90%以上が破壊され尽くされている。電気は1ヶ月以上止まったままである。燃料もない。水もない。それでも市民10万人が残って徹底抗戦を続けている。ウクライナ最強部隊アゾフ連隊は極めて明確にこの通牒を拒否した。マリウポリ市長も受け入れを拒否し、徹底抗戦を表明した。ウクライナ人の精神的タフネスには感心する。というよりも太平洋戦争末期の日本人の戦意の低さ、士気の低さには情けないほどである。政府を誰も信用していなかったと言うことだね。今のウクライナの人々はゼレンスキー大統領以下の政治を信じている。そして祖国愛を持っている。
ロシアは5月9日の対独逸・ナチス戦勝記念日を占領したウクライナで、このマリウポリでやりたい。その為には今が最終期限である。3月末に首都キエフへの攻撃を止め地上部隊を引き上げ東部戦線に回すことにした。その舞台が揃い、準備万端になるのに3週間を要した。頭部ドスパン地方を占拠するには2.3週間かかる。逆算すると今が期限である。
ロシアが、プーチンが本気で、自分の政治声明をかけて総攻撃を仕掛けてくるぞ。
                                                4月17日

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