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猿の惑星(1968年 アメリカ映画) ウクライナ危機を本気で憂うる

    猿の惑星    チャールストン・ヘストン 1968年

                             テイラー   チャールストン・ヘストン

懐かしい映画ですよね。

宇宙船の中でもテイラー船長の告白的呼びかけから始まる。その前に猿類人の長の話もあったね。
地球歴   2678年の表示  4名で脱出してきたのだ。新しい世界を作り新しい住処を捜す目的で出発してきた(どこからかははっきりしない  地球から320光年離れた星) 有る星の水面に不時着する。・・・実はこれが地球なのだ。
地球歴3978年を指している。地球を離れて2004年経っている。1974年に出発している。2031歳。相対性理論で光速度で飛んでいるので年を取らない。
降り立ったのはランドン、ドジー、そして船長のテイラーの3名である。
砂漠をさまよい歩き、モロを見つけ河を見つけ飛び込む・その様をずっと「人間」に監視されていた。そして衣類を盗まれる。ソバに寄ってみると変わり果てた人間達だった。喋ることが出来ない。武器も持たない。そこを猿類人に襲われる。馬は駆使している。・旧式の鉄砲(38式の類)、ムチ、網・・・お粗末な武器である。
捕まり収容所に入れられる。 人間は忌み嫌われている。
この星を猿が支配しているが、そこに住む人間は弾圧され忌み嫌われている。・・何故ですか。この星の歴史は聖典によれば1600年前からだが、支配者達は1600年以上前の歴史を知っているのだ。人間は賢かったが、争いが好きだった。憎しみと争いごとが絶えなかった。そしてつい自滅したのだ。その人間の支配していた時代を表沙汰にすることは今の支配者階級には不都合だ。猿類人に余分な闘争本能をもたらすだけだ。過去は封印すべきだ。その歴史の遺蹟が残る地帯は立ち入り禁止地域になっている。
猿のジーラ博士♀は脳外科を創設しよととしている科学者であり、捕らえられてテイラーに興味を持つ。その婚約者は考古学者で新しい学説を打ち立てた。猿類人は下等な霊長類である人間から進化した。その証拠となる遺跡を発掘した。しかし、それは聖典の記載に反することであり、死刑に値するとゼイウス長官に言われる。
テイラーは喋れない・・頸にケガをしたので、が、筆談を始める。そして紙飛行機を折り空を飛ぶことが出来るのだ、我々は空を飛んできたと言うことを説明する。
ジーラ博士達ははテイラーを自宅に招く。テイラーは地図で自分の降り立った場所を説明する。長官の命令で再収監される。

涙を収め、悲しみを消せ・・・猿の教会で牧師さんが喋っている。
収容所の檻から逃げ出るが再び監収される。
そして、遂にテイラーが喋る・・・・ゼイウス長官の怖れは最高潮に達する。
特別法廷が開催される。
人間が喋れない科学的根拠はない・他の太陽系の惑星から来たと主張するが、判決では「生ける屍」を宣言される。
何故、逆さまの文明が産まれたのだ。
異端種族がいたのではない・・・。
ジーラ博士の婚約者コーネリアそして甥っ子の計らいで脱獄する。そして5人で立ち入り禁止区域の遺蹟に向かう。
ゼイウス長官の追っ手が来る。
テイラーの射撃の腕前で、危機を脱出し、洞窟の遺蹟をみる。そこには入れ歯・眼鏡・そして人形があった。歯科も、その人間の顔をした女の子の人形は声を出す。
猿の文明の前に人間の文明があったことは実証された。
が、ゼイウス長官はようとしてそれを認めない。テイラー恋人ノバとは馬に乗って海岸線をそのまま進む。追っ手を制する長官。そして彼はジーラ達に事情を説明する。人間が如何に愚かで、好戦的であったか。

『人間の叡智とは愚かさの表裏一体だ』

「感情や本能が理性に勝り争いを好むケダモノじゃ」

そして自らの文明を破滅させたかを・・。

そして『これが人間の運命だ』と呟く。

テイラー達が海岸線の先に見つけたものは、破壊され尽くした自由の女神だった。

そして『『こんな未来にはしたくなかった』と泣き崩れる

                               2012/02/05

私の映画鑑賞文集から抜き出して、貼り付けておきます。

ゼイウス長官の言葉が耳に甦ってきます。

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