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西側最新戦車 3台揃う 2023年2月

ウクライナ戦争の歴史的転換になる西側「3台戦車」の揃い踏み

戦車の評価は「火力」「防護力」「機動力」という三つの要素で決まります。
西側の3台の戦車はロシア製のT72,或いは最新鋭のT90に比べて高性能である。
問題は
どれだけの戦車を何時までに提供するつもりかである。
 NATO加盟の欧州各国に数千台(2000台)配備されているドイツ製の「レオパルド 2」が最初に提供されるだろう。ドイツ連邦軍 300台、ポーランド、フィンランドが200台等々、欧州各国のNATO加盟国で保有している。それでも、ウクライナの要求数量(300台)を満たすのは難しい。

1月28日
駐仏ウクライナ大使は321両の戦車が提供されることになったと表明。時期の明言はなかった。夏頃では遅すぎる。この春には実戦配備をしたい。
この戦車は元々がロシアの戦車戦を意識して開発されたものであり扱いやすい、維持管理も楽だ。補給も保守も可能である!
利点は沢山有る。
アメリカの供与するエングラムスは世界最強の戦車である事は確かだが、欧州には配備されていない。取り扱いが難しく、維持も大変である。新規製造のため数ヶ月,実戦配備までには1年程度要するとの声もある。活躍するのは先になりそうである。

英国製
チャレンジャー 2
ドイツ製
レオパルド 2
アメリカ船
MI エンブラムス
陸上自衛隊
10式戦車

対するロシアの戦車は
 T 72  (最新式は T 90)   3000両

訓練して動かして戦闘能力を持つようになるまでに最適2ヶ月は必要である。
融雪期の到来を待ってロシア軍は大攻勢にでてくるだろう。それを打ち破るには「レオパルド2」が不可欠だ。急がないとロシアの大攻勢に劣勢になってしまう。それから立て直すのは非常に難しい。戦車戦を考えるのであれば今がタイム・リミットです。今から訓練する必要がある。
今の戦況でロシアが核兵器を使う可能性はほぼないと思われる。2014年に殆ど無傷のまま手に入れたクリミア半島の占領が危うなる。或いは,連戦連敗の破れかぶれ状態では可能性はあるかもしれない。それでもその人類が犯してはいけない最後の愚策-核兵器使用-それはきっとプーチンの理性が阻止するだろう。
 ウクライナの要求300両にどれだけ近い数ののタンクを供与できるのかにこの戦争の勝利者は決まる。例え300両揃ったとしても米・英・独の3国からの供与ではお互いに情報を共有することが出来ない。戦車戦ということは面の戦いである。烏合の衆では有機的に結合した戦いは展開出来ない。
 言えることは
現代の世界で,一国だけで自国の安全を守ることは出来ない。不可能である。同盟関係を持たないウクライナの将来がどうなるのか注視しなければならない。

ロシアの無差別攻撃が背景 ドイツの戦車供与―EU高官
こんな憶測もある。
2024年には西欧諸国は選挙の年だ。アメリカも大統領選挙である。現職以外の候補が勝利すれば援助の姿も変わる。米国で共和党候補が当選すれば、「金額の書いてない小切手」は望めない。その事はトランプ前大統領(多分次回の共和党の大統領候補)も明言している。一方、ロシアは経済制裁をされても屋台骨(エネルギーと農業生産)は無傷であり、数十万程度の戦死者はかすり傷程度(第二次世界大戦の対ドイツ戦では,数千万人の同胞の屍を乗り越えて勝利している)である。一方ウクライナは援助で生き延び,戦争を継続している。国際的な支援が減額されたり、滞ると俄に衰退してします。2022年のGDPはウクライナは-40%、ロシアは-4%だと言われている。
大国としてのロシアの威信は地に墜ちたが、踏みつけられればそれだけ却って祖国愛が生まれてくるのがロシア人である。ロシア人は阻害されてきたというのが根本理念の戦争ですからね。ナチスドイツ軍との戦いでは、数千万人の戦死者を出している。そして最終的には勝利を収めている。「大祖国戦争」と言われている所以である。ナポレオンのロシア進撃、ナチスドイツのソビエトへの侵略戦争に勝利してきたのはロシアである。そして今度はNATOのロシアへの狡猾な侵略と侵攻、今度の戦いもそうだと決めている。
 ロシアもウクライナ共に春になれば大攻勢をかけたいと思っている。
ここに来て戦争を拡大する姿勢を示しているのはロシアの方だ。対立激化の責任はプーチン政権自身にある。西側諸国はこれまではロシアとの直接的な戦いを避けてきた。それ故に地上戦の柱である戦車の提供に躊躇してきたのだが、対立を殺戮を無制限にロシアが拡大している。ドイツも、国内の慎重論にも配慮してきたが、叶わなかった。重い腰を上げる最終決断をし始めた。

2月7日
米国では、長期戦になれば、潜在力のあるロシアに有利に働くとの見方が強まっている。有力筋は「時はウクライナに味方しない」と題す同論文を発表。「ウクライナの対応は英雄的であり、軍もすばらしい活躍をしたが、経済は荒廃し、何百万もの国民が脱出し、インフラは破壊され、工業能力や多くの農地がロシアの支配下に置かれた。ウクライナ軍の大躍進と成功がない限り、軍事的膠着が続き、欧米の停戦圧力が高まる。ロシアは停戦が成立しても、いつでも侵略を再開できる」と警告した。
数年にわたる長期戦になれば当然潜在的な能力と人口の多いロシアに勝ち目がある。彼等は長期戦を望んでいる。ウクライナが疲弊するのを待っている。そうには違いないが、これまでの戦況はこれまでの常識的な戦況の分析、推移を全て裏切ってきている。これも事実である。ロシア軍が進駐すれば、NATOの傀儡反ロシア政権は即日倒れる。ゼレンスキー大統領はアメリカに亡命するだろう(事実、アメリカは侵攻直後に亡命を提案)少なくとも一週間もあればウクライナ全土にロシア国旗が翻ると誰もが信じていた。この1年間のウクライナの死闘を予想した政治家は皆無だったと思う。無法だが、ロシアのやりたい放題似眼をつむるのだと決めていた。しかし、戦争は今も終わる気配はない。ゼレンスキーという稀代の大政治家の大活躍によるところが大きいのだろうが、士気も衰えていない。西欧諸国の全面的な支援があっての善戦ではあるが、素晴らしい奴等だと思う。
気候も味方した。
今年の欧州は記録的な暖冬である。ロシアからの天然ガスのパイズが閉ざされても,どうにかやり過ごしている。

ロシアもなり降るかまわぬ手段でウクライナを責め、破壊し続けている。死にもの狂いである。負ければ、ロシアという国がなくなってしまう。たがが外れてしまっていくつもの独立国に分散される。プーチンは勿論罰せられなければならない。ウクライナからの賠償金のことを考えたら,停戦交渉にも臨めない。一縷の光は「ゼレンスキーを殺害することである」一気に士気が下がるのでその時に占領地を広げて自国領にして停戦交渉をする。
 ロシアにもプーチンにも後がない。
ウクライナはその点はまだ余裕がある。世界の2/3は、ウクライナを応援している。
ロシアを公然と応援しているのは中国、インド、北朝鮮、シリア、イランぐらいで有る。
私利私欲でそしらぬかおをして付き合っている国は,アフリカ、東南アジアにゴロゴロしている。

ざっとネットニュースの今日の記事を拾ってもこんな感じである。

毎日新聞を見ているが、一体どの記事が真実を伝えているのか

ロシア軍死者が急増、プーチン氏は壊滅状態の部隊を「英雄的だ」と賞賛

ロシア軍が「少しずつ優勢に」 ウクライナ東部バフムート周辺で徐々に支配地域を拡大

ロシア軍、精鋭の旅団5千人を東部での戦闘で失った可能性 米サイト

ウクライナでロ攻勢開始とNATO事務総長
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は、ブリュッセルで記者会見し、ウクライナに侵攻するロシアによる大規模な攻撃が既に始まっているとの認識を示した。

大規模攻勢前に「戦力不足」ロシア苦境か 侵攻直後以来の死傷者数…作戦失敗も 「動員兵は練度が低く、連携にも欠ける」識者指摘
オピニオン 12 時間前

ロシア軍、精鋭の旅団全体失った可能性 ウクライナ報じる

2月14日
「ロシア軍は始めたと言わないだけで、既に大攻勢に出ている」
 朝鮮半島分断のような「二つ目のウクライナをつくる計画が進行中だ」と警戒を促した。

「われわれは撃退している」と説明。朝鮮半島分断のようなシナリオを念頭に、プーチン政権で「二つ目のウクライナをつくる計画が進行中だ」と警戒を促した。

ロシア、 ウクライナ侵攻で 戦車の半数失う
「保有していた主力戦車の半数を、戦闘で破壊されたり、ウクライナ軍に奪われたりして失ったと考えられる」と語った。。対照的にウクライナには、英国製の「チャレンジャー2」が3月、ドイツ製の「レオパルト2」が4月までに届く。

この1ヶ月の戦況が今後の動静のタンニング・ポイントかな

なんであれ、ウクライナ国民の「ロシア憎し」「鬼畜ロシア」の思いは農耕民族の日本人には思いもよらないレベルだね。

ウクライナ国内、93%が「クリミア奪還まで戦うべきだ」 2022年12月の世論調査

2023年2月14日

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