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タカさんが語るFIFAワールドカップ・カタール2022(第22回目)

22回FIFAワールド・カップ・カタール2022

11月21日に開幕し、日本は23日(水曜日)  優勝候補の一角 ドイツと対戦する。
日本はグループ E
スペイン(7位)ドイツ(11位) 日本(24位)コスタリカ(32位)の4チームのリーグ戦です。上位2チームが決勝トーナメント16に進みます。組み合わせが発表された瞬間にグループEは「死のグループ」と騒がれました。サッカー用語のようですが、余り好きな表現ではない。代表の32カ国は過酷な地方予選を勝ち抜いた強者チームであり、それぞれに優劣はつけがたいはずである。そして、戦いには運はつきものである。極論をすれば、「運2割」「度胸2割」「実力2割」で勝率6割だよ。それにしても4チームのFIFAランキングの合計は74です。やはり凄いグループです。ここで上位2チームに残るのは無理。私の戦う前の総合評価はそうでした。

サッカー好きの長男統の戦術はこうです。
ドイツには負けてもいいです。負けるとして0ー1で負ける。
コスタリカには絶対勝つ。
スペインには引き分け以上。出たとこ勝負。スペインは守備に比較的穴が有るので可能性はスペインの方がある。ワンチャンスはスペインだ。
コスタリカはGKに凄い奴がいる。一筋縄ではいかない。
ドイツには3連勝して貰う。1位パス。

波乱含みの今回のワールドカップ

開催国、カタールが初戦で敗れる。長い歴史の中で初めての椿事だそうです。そんな話をしていたら今度はサウジアラビアが世界ランキング3位のアルゼンチンを破りました。

世界中が驚いた。が、統に言わせればこうだ。「メーシーに頼りすぎ」「メーシーにボールを集めすぎ」。相手に作戦を見抜かれてしまっていた。サウジアラビアは最後の1人「メーシー」に全神経を集中して彼の自由にさせなかったのが成功だ。スーパースターのいるチームはよくこんな罠に陥る。その点、森保JAPANはスーパースターを作らなかった。どこからでも最終アタックが出来るようにトレーニングをしている。大丈夫。

森保JAPAN  肉を切らせて骨を切る  いざ出陣    ドイツ戦

2200  キックオフ
開始直後スルーパスが通り前田がシュート・・得点かと思ったがオフ・サイドの判定です。素人の私は「やった!!」でした。オフ・サイドとは待ち伏せ禁止のファウルです。サッカーは争いの絶えなかったグレイトブリティンの種族の争いの休戦期間に行われていた。そこでは卑怯な作法はしない。厳しく諫めました。
ビデオを観ると完全にオフサイドです。納得
その後、ズッとドイツ有利の展開です。ボール支配率は7ー3でドイツです。日本はボールを回すことが出来ない。すぐにインターセプトされてしまう。格が違う。30分過ぎGKの権田がPKをとられてします。私は判断する知識が無いが、勝手に転んだドイツの選手に躓いただけです。しかし、審判は絶対です。PKを決められ1ー0です。そのまま前半終わりです。不完全燃焼!!個人的には絶望的でした。
応援していますが、ポテンシャルは下がります。後半が始まると、選手交代をドンドンしました。すると化学反応が起きました。30分過ぎ三苫からのパスを受けて南野がシュート、キーパが弾いたボールを、寄せていた堂安がそのまま冷静に蹴ってネットを揺らす。同点打です。俄然元気になる。(私のサッカーファンの程度はこれくらい)その数分後坂野からの神がかり的なパントに近いロブを頭越しに受けて絶妙なトラッピングでドリブルを始める。右サイドからゴールに疾走する。そして、GKノイアーを撃破するシュートを撃つ。ゴールキーパーとゴールポストの間の針穴を通すシュートです。浅野談では「正直、ニア上を狙ったわけではない」「思い切って撃ったらあそこに行った。」
ただ、板倉からのボールは来ると思って走った。いかにも楽天家のフォワードです。
逆転です。2ー1に逆転です。まさかまさかの事態です。
ドイツも必死の波状攻撃ですが、凌ぎきる。

中村憲剛がいみじくも言ってしました。
前半と後半でこれほどまでに劇的な化学変化が起きた試合を経験したことも見た事も無い。私は知らない。

これが「森保マジック」ですね。
1点目のゴールは長年言われた日本の決定力不足を打ち消した。鎌田・堂安・浅野が南野のシュートに対して詰めて堂安が撃ち込んだ。
権田の連続スーパーセーブもほんと凄かった。ただパンチングで返すだけではない。ドイツ選手がいないところに返すのだね。

「勝つのは無理」「引き分けで十分」と言われていたのが逆転勝利をしたので日本中が大騒ぎです。

第2戦は明日27日(日曜日)  午後7時からです。
 
謙虚控えめだったタカさんですが、欲張りになりました。
明日はコスタリカに3ー0で勝ちましょう。勝てばいいのではありません。
3点差ではありません。
初戦を落としたドイツが死にものぐるいで戦いを挑み点差でスペインを下すとこんな事態が想定される。
スペイン・ドイツ・日本が2勝1敗で並ぶ。
後は得失点差で決まる。スペインはコスタリカに7ー0で大勝している。2位争いがドイツと日本になる。得点を多く挙げておく必要がある。
山本元監督が笑顔で真顔で3ー0と書いていました。
今は「勝って兜の緒」(プロボクサーウェルター級の世界チャンピオンになった藤猛の言葉です)ですね。

コスタリカってどんな国

スペイン語で美しい海岸という意味だそうです。
人口  500万人。四国と九州をあわせたぐらいの面積。
政治情勢の不安定な中南米の中では治安も安定し、経済活動も活発である。非常に民主主義国家である。

平和を愛している。豊かな自然に囲まれている。何よりも一番の特徴は「軍隊を持たない」国である事です。
どこかの国は軍隊と称しないだけで世界有数の軍事力を誇っている。大部基本的概念が違う。

 私が思うにコスタリカがワールドカップ初戦でスペインに7ー0で大敗した。これで侮ってはいけない。コスタリカとスペインは同じスペイン語圏の国である。コスタリカの監督の指示は筒抜けである。選手間の指示も叫び声も丸わかりだった。戦術的に丸裸では元々戦力に大きな差があるのだから差は当然である。
同じ事が日本ードイツ戦でも言える。
日本の主力選手はドイツのブンデスリーグでプレーしている。ドイツ語の指示は丸わかりだった。勿論そんな事はドイツの監督は承知していた。それでも圧倒的な差の前に蹴散らすことが出来るとタカをくくった。
孫子の兵法である。「彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず」
日本の劇的な勝利の源の一端はここに有るかもしれない。

                          11月26日  脱稿

残念・無念  でもう一試合残っている。私は応援する

11月27日  2130

余りに大きく膨らみすぎた風船は残念なことに浮かび上がることが出来ませんでした。

奢りではありません。疲れから回復していなかった。全くパスが通りませんでした。そしてコスタリカの効率のよいファウルで得点は阻まれました。サッカーなんか知らない、ルールなんて全く知らない私はあの伊藤に対するファウルは確実に故意のファウルである。手を相手の肩に掛けている。しかもシュートをする直前である。審判はレッド・カードを突きつけてコスタリカの選手に退場を命じる。そしてペナルティーキックです。フリーキックではなくてペナルティ・キックのケースです。

そして、欲を言えば,後半メンバー交代して何度も攻撃を仕掛けた。しかし得点できなかった。この時点で「引き分け」に照準を置くべきだった。コスタリカも完全に守りに入っていた。日本も選手の疲労度を考えて引き分け狙いとすべきだった。結果論である。勿論私は「押せ」「押せ」と必死で応援していた。

2回のゴール正面からのフリーキックからはネットを揺らすことは出来なかった。ペナルティ・エリアで仕事をさせて貰えなかった。

でも、今回の負けで1次リーグの敗退が決まった訳ではありません。スペイン戦に16傑の可能性を残しています。この意気消沈した状態で応援してこそ「真の愛国者」です。私はもう少し応援をします。

FIFAランク2位のベルギーが同22位のモロッコに敗れた。ベルギーのブリュッセルではモロッコ人の暴動が起きて略奪もあったようです。久しぶりに聞く「フーリガン」という言葉ですね。と書いていたら先月インドネシアでは負けたチームのサポーターが群衆が,試合終了後から暴徒化し,治安部隊と衝突して124名の死亡者がでたばかりである。サッカーはファンの暴力沙汰はいつもあることである。
つい最近まで、女子供が気楽に観に行くスポーツではなかった。
本題から外れました。戻します。日本がスペインに勝ったとしても不思議はない。私は木曜日の深夜(日本時間)12月02日 04時に起き出して日本を応援する。

                                  11月28日     2330

今大会
イングランドとウェールズが選ばれている
英国代表ではないの?何故なの?
北海道と本州、四国、九州という地域の名前じゃないの

 英国の正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」で、歴史的経緯に基づく4つの国(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)を構成国としている。FIFAは1国1代表を原則としているが、サッカーの母国である英国の4つの国はFIFA創設以前から連盟を設立していたため、敬意を表してそれぞれの加盟が認められているのだ。

野球のWBCでも同じ制度が存在する。

日本劇的  16強(  BEST SEIXTEEN)
スペインを逆転   首位通過


前半早い時間にスペインのエース・ストライカー「モラタ」が高さを生かしたヘディングシュートを放つと、ボールは中央からネットを揺らす。これでモラタは3試合連続得点です。これはやばい。極めてヤバイ。こんな早い時間に決めるべき人に決められると雪崩になりかねない。ボール支配率もスペインが圧倒的に勝る。劣勢なのでイエローカードを3枚貰ってしまう。それでも前半は持ちこたえる。後半久保と長友が退いて三苫と堂安が入る。勝機がやってきた。後半3分、堂安が右サイドからドリブルで上がり左足で強烈なミドルシュートを撃つ。キーパーのパンチングブロックも何するものぞと得点する。これで同点に追いつく。これで喜んではいられない。勝たないと勝ち残れない。引き分けではダメなんだ。1ー1です。その3分後堂安→三笘→加藤 碧とボールが渡り、碧が追加点の2点目を入れる。
堂安の右サイドからのスルーパスも稲妻の如くであったが、それをゴールラインギリギリで左足首で受けてリターンパスを出した三笘の魔法(鍛錬して獲得出来る魔術ではないだろう。天分だね)、そしてリターンが来ると信じて気を抜かないで寄せていった田中碧の楽天性が素晴らしい。ネットを揺らしたが審判の判定は「ボールアウト」です。幻のゴールか?VARで「インボール」と認定され、日本の2点目が認められる。ゴールラインギリギリですね。ギリギリという表現では不十分です。万有引力の、摩擦力の賜だ。天国と地獄を分ける途方もない1MMです。その写真が世界中を駈け巡った。1MMの差だろうね。ボールの1部分(1MM)がライン上にあるという判定です。

 私は個人的にはAI技術を余り持ち込んで欲しくない。審判の判定システムを支持する。今回も「主審の温情で「インボール」と思っていた方が楽しい。勿論その反対のことも多い。
天声人語にアルゼンチンのマラドーナのハンド・ゴールのことが書いてある。その通りだと思う。

同時進行のドイツーコスタリカ戦の途中経過が放送される。ドイツが勝っている。日本はこの試合に勝たないと進出は閉ざされる。引き分けではダメだ。この一点差を死守するのだ。それでも時々鋭く切り込まれるが、GKの権田がスーパーセーブを繰り返す。ロス・タイムは+7分と掲示がでる。長い!!なんとか持ちこたえろ。全員で守り切る。
終了のホイッスルが鳴り響く。
控えの選手が大挙してピッチに飛び出す。
2大会連続のベスト16です。
ドイツとスペインを破っての16強です。この実力は誰にも何もいわせない
森保監督は29年前のイラク戦の時のメンバーです。
あの時の雪辱を同じ場所で返すことが出来た。

鷺沼サッカークラブ
田中碧ら4人在籍していた鷺沼FCクラブ
権田・三笘・田中・板倉の4名です。
しかも後半戦ではその4名全員がピッチにたっていました。
後半6分、三笘選手の折り返しに詰めていた田中選手が合わせて押し込み、これが決勝ゴールに2人は1学年差で、同時期にクラブに在籍していた幼なじみだ。
高菜碧選手は高校生の中でも最も人気のある選手だ。私の孫も「碧」です。
いい名前だね。

                                              12月2日    2300分脱稿

 

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