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国産経口治療薬(ゾコーバ) 解禁!!  判断は持ち越しとなる(ため息のみ)

鬼に金棒
 遂に待望の薬を厚生労働省が承認するだろう。

7月20日(水曜日)  緊急承認の委員会が開催
ゾコーバは塩野義製薬と北海道大学の共同研究から創製された3CLプロテアーゼ阻害薬である。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は3CLプロテアーゼというウイルスの増殖に必須の酵素を有しており、同錠は3CLプロテアーゼを選択的に阻害することで、SARS-CoV-2の増殖を抑制するとされる。それが遂に遂に厚生労働署の蹉跌を破って陽の眼を浴びることになりそうです。

鬼に金棒の新薬が出てくる。
何度も何度も書いてきたが、軽症者及び中等症者に対して安全で有効な治療薬がない現在の状況であれば、それ(ゾコーバ)が、「うどん粉まがい」であると後日判明したとしても何の差し障りがあるのだ。信ずるものは救われるのだ。ここまで書くと医学を修め医師国家試験に合格し医師登録番号を持つ医師としての発言の許容範囲スレスレかな。「勇み足」かもしれませんね。
兎も角、緊急使用申請が認可され使用が特別許可されることを願う。1日の陽性登録患者数のこれまでの記録が更新された7月16日に認めているが、改めて使用許可を請い願うばかりである。私達一般開業医でも処方可能となれば、治療薬を希望する患者さん達には「福音」となる。受診率向上にも繋がり、潜在的な感染拡大を防ぐはずだ。
 そしてこの薬剤の特徴は殺ウイルス作用を持つことである。(タミフルなどの抗インフルエンザ薬はノイロミダーゼ阻害剤であり、細胞内で増殖したウイスルが体外に出ることを防ぐ薬剤であり、殺ウイルス作用はない)詰まりウイルスの絶対量を減らすのだ。
治療が極めて簡単で確実になる。早期・早期に治療を積み重ねていけば拡大も防ぐことが出来る。そしてウイルスの絶対量が減るのだから新たな感染も防げる。殺ウイルス作用を持つ抗インフルエンザ薬、ゾフルーザの登場により日本では感染が劇的に減少している。「2類」から「5類」への移行もスムーズになるだろう。
少なくともそんな薬だと信じて医師は処方する。患者さんは服用する。「病気」の「気」のぶぶんが大いに改善する。前向きになれます。
日本の科学力の底力を世界に顕示しましょう。
アビガンが日本で未承認のまま退場になるのは私としては全く承服出来ない。
今度こそ、胸を張って世界に発表して下さい。
                                     令和 4年7月14日

明日がその日です。

塩野義製薬は「ゾコーバ」について、オミクロン株の派生型「BA・4」「BA・5」に対してもウイルスの増殖を防ぐ効果が確認されたとする実験結果を発表した(15日)。

明日(20日)、承認されるか?
塩野義は本年2月、ゾコーバを厚生労働省に薬事承認を申請。専門部会は6月「緊急承認制度」の結論を持ち越し、明日、20日に開く薬事分科会との合同会議で判断する見通しだ。楽観的気な明るい見通しで待ちましょう。

                                     7月19日  脱稿

ゾコーバ 継続審議と先送り
厚生労働省の専門部会では、「有効性判断できないという意見が多く示されている」として、緊急承認を了承するかについての判断を見送り、継続審議
それでも、少しでも効果があるのなら、私たちに選ぶという選択肢を是非とも持たせていただきたい。

                                       7月20日 最終脱稿

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