大谷将平　MLBシーズンMVPを受賞(満票）２０２１年

２０２１年１１月１９日（金曜日）
朝９時前にビッグニュースがアメリカから飛び込んでくる。十分に予想されてたことではあるが､実際の現実となるとテレビの前から離れられない。

大谷将平　　　　　シーズンMVPに選ばれる　　　　２０年振り　　イチロー以来
満票（史上１９人目）　　　その選ぶ仕組みは、選ばれた新聞記者３０名が、シーズン終了時に１位から５位までの選手名を投票する。匿名ではない。

大谷選手は大リーグ4年目の今シーズン、ピッチャーとして９勝、１５６奪三振、
バッターとしてホームラン４６本、１００打点、２６盗塁で、史上６人目の「ホームラン４５本、２５盗塁」を達成するなど投打ともに自己最高の成績を残した。オールスターゲームでは史上初めて投打の同時出場を果たしました。大谷ルールを監督が作って出場させた。午後の、テレビジョンではリトルリーグ時代のことを当時の監督さんが話していました。小学校２年生の時に母親に連れられてきた。痩せていた。６年生頃になるとホームラン性の当たりが多くなってきたが、ボールが河まで届いてしまう。公式ボオールは１球７００円もするのでライト側に引っ張って打つのを禁止した。そしたらセンターにも、レフトにもホームランを打つようになった。大谷は今でも時々メールをくれる。私の宝です。
高校時代の佐々木先生も話していた。よく食べて身体は大きくなった。夏の甲子園の岩手県大会では時速１６０キロを投げていた。今の彼も実に謙虚な態度を守っているが、高校時代から変わらない。お二人とも実に嬉しそうに自分の愛弟子の活躍を、今回のMVPの受賞を喜んでおられた。
佐々木監督の「野球の技術、人としての人格、非常識な発想を常識に変えた影響力。数字的な率ではなく、全体をみて評価していただいたMVP。非常にうれしく思います」
この言葉の意味するところは何かな？
非常識な発想とは『プロ野球でピッチャーとして、そしてバッターとして活躍したいという二刀流のことかな。そして、２０１８年に大リーガーに移籍した。所属したのはカリフォルニア州、ロスアンゼルスのアナハイムを拠点とする『エンジェルス』です。何故選んだか？オーナーが､監督が、大谷の２刀流への挑戦を許したからである。

名伯楽は日本ハムファイターズの栗山監督
もうチョット遡ってみる。
２０１２年のドラフト会議で、日本ハムは､大谷がメジャーリーグへの直接入団希望を事前に表明していたにも拘わらず１位指名した。勿論密約を否定するために会議の２日前に大谷指名を公表していた。それでも、無謀だと思われたが、栗山監督とフロントは必死で持論で説得した。そして、大谷は日本球界残留に翻意した。この時､日ハムは『２刀流使い』を提案し､大谷はその誘いを受けた。栗山監督は伯楽です。仰木監督と共に日本のプロ野球界の名伯楽です。当時「東北楽天イーグルス』の星野監督は得意の大吠えで日本ハムへの怒りを表明した。
２０１３年から５年間日本ハムで『二刀流』で活躍した。ベストナインはピッチャーと指名代打で２回受賞。二桁勝利と二桁本塁打の記録を残した。時速１６５KMは、日本プロ野球新記録だった。
現在、２０１８年からロサンゼルス-エンジェルスで活躍中である。
２０１８年
ア・リーグの新人王に選ばれる。（野茂、大魔神の佐々木、イチローと４人目ゑ）バッターとしては、打率　２割８分５厘　､ホームラン　２２本。内野安打と長打が多かった。『走』が光った。投手としては４勝２敗の成績だった。
２０１９年
前年にトミージョーンズの手術を受けたので、DHだけの出場となりました。
打率２割８分９厘でした。但し日本人初となるメジャーリーグでのサイクルヒットを達成している。
２０２０年
辛い一年でした。投手としては２試合に登板して　０勝１敗。
打者としても　４０試合に出場して打率は１割９分。　
殆ど、活躍出来なかった。一番輝いたのは『走』である。
２０２１年
シーズン開始前には､誰もが『二刀流』を疑問視し､打者専念を勧めた。しかし､チャレンジ魂で既成概念を打破した。

世に伯楽ありてしかる後千里の馬あり
千里の馬は常には有れど、伯楽は常には有らず

イチローを産み出した仰木監督、大谷を全面支援して二刀流を開花させた『栗山監督』
この2人は日本のプロや球界の本当の名伯楽です。

私の今年の記録から
４月５日
　エンジェルス大谷　ピッチャー・２番で出場ソロホームラン
同時出場は始めて･･。MLBで１００年振り、ベーブルース以来の出来事
ホームランを打って先発投手で、勝ち投手となる。
大谷も１０７２日ぶりメジャー勝利
６月２２日
６戦でホームラン６発　１勝利　　週間MVP　　３度目　イチロー５回
規格外というのか、まるで私達の想像外の世界ですね。

７月
大谷将平　　　SHO　TIME
TWO　　WAY　　PLAYER　　　SHOHEI
メジャーリーグの救世主
新型コロナウイルスの痛手から立ち直ることに大きく貢献した
とアメリカの新聞で、マスコミで讃えられた。

大谷の最も秀でているところは「走れる」ことである。
『投げる』でもなく『打つ』でもなく３つ目の武器である『走る』が最も印象に残っている。という記事が眼についた。

註
イチロー
２００１年　　バリー・ボンズが　　　７３本塁打
　　　　　　　９８年　　マギワイヤーVSソーサ　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　記録は抹消されなかったが、３人とも薬物に手を染めていた
　そんな中　イチローの活躍は　ベース・ボール本来の魅力を再認識させた。
　高性能のリッターカーと称賛された。

野茂　茂
１９９５年
前年からのストライキの影響で開幕は一月遅れた。世間は批判的だった。

が、大リーグファンは野茂のトルネード投法から投げ下ろされるナイアガラフォークを観たくて球場に足を運んだ。
トルネードを見たくて観客は球場に詰めかけた。瀕死の状態に陥っていたMLBは息を吹き返した。
野茂　　　　MLBは君に救われたよ。君は救世主だ。
ナイアガラの滝のように落ちるフォーク・ボール
名だたるスラッガーをきりきり舞いさせた。

７月３日
６月のMVP受賞本塁打　、１３本塁打。現在２８本両リーグでホームラン最多。打率３割９厘、２３打点、４盗塁。投手では５試合で２勝０敗、防御率４・９４と投打で活躍。
オールスターのホームラン争いにも出場(1回戦で敗退)アメリカ中の話題をさらっている。2刀流で先発出場して勝ち投手になる。
７月１０日
３３号で５本差どれだけ打つのかに期待が掛かっている。
８月１９日08/19
本塁打王のタイトルを獲得し、なおかつ２ケタ勝利を達成すれば、１９１８年のベーブ・ルース以来、１０３年ぶりの記録。
二刀流で８勝目、そして４０号ホームランを放つ。防御率も２．７９である。規程投球回数には達しないだろうがMVPの最有力候補。サイヤング賞も視野｡
９月５日
９勝　４４号（２位とは２本差）　
９月１４日
ゲレーロ　　大谷を抜き去る。チョットペースが落ちてきている。
１０月３日
４６号を撃ちました。９勝のままでした。
現代野球では例のない二刀流をやり遂げてルースも達成していない「ヒット・打点・得点・投球回・奪三振」の投打５部門で１００の大台に乗せるなど誰もなしえなかった事をこともなげに微笑みと共に達成した。
あの絶え間ない笑顔と成し遂げた業績が重ならないが重なっているのだ。
註
高校野球までは４番でエース、絶対的存在という選手はごく普通のことです。というよりも個人プレーではないチームプレーの野球では絶対的な求心力が必要である。が、高校を卒業する時点で打者か投手かの選択を迫られる。王も早稲田実業のエースだった。イチローも愛工大名電のエースピッチャーだった。中日の根尾も投手兼内野手だった。
大谷の２刀流に対しても賛否両論と言うよりも批判的意見が多かった。野村克也も批判的だったが途中で謝罪して応援した。『３割２０勝』などと嘯いていた。落合は、賛成派だった。