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1にアビガン、2にアビガン、3.4がなくて5にアビガン

アビガンを使って下さい

それでもそれでも、不可解である。何故アビガンが評価されないのだ。

 そんな中でもアビガンの開発者前富山大学医学部白木公康教授の投稿論文を見つけました。その論文を読み、改めて私達をこの困難な状況から救ってくれる唯一無比の薬剤であると確信した。私は自分が、或いは家族が、知人がコロナウイルス感染症に罹ったら『アビガンを使って下さい』と申し出ます。そのくらいの確信は持っている。

予防出来るわけではないですよ。しかし、素晴らしい治療薬が有る。日本で開発されたアビガンという薬がある事を公の場で発表して欲しい。「過度に恐れることはない」と私達国民に安心を与えて下さい。そんな示威行動(私の気持)として、もう一度だけ書きます。

総論

NEWS「新型コロナに殺されないために」発症後6日にはアビガン治療開始を―開発者・白木氏が緊急寄稿

登録日: 2020-03-25

最終更新日: 2020-03-25

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療候補薬として注目されている「アビガン」(一般名:ファビピラビル)の開発に携わった白木公康富山大医学部名誉教授(千里金蘭大学副学長)が、COVID-19に対するアビガンの有効性について3月28日発行の「日本医事新報」に緊急寄稿、「発症6日までにアビガン治療を開始すれば死亡率が激減する」との見解を示した。

医療者向けに寄稿した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療候補薬アビガンの特徴」の中で白木氏は、アビガンの特徴や中国で進められている臨床試験について概説し、COVID-19関連肺炎116例にアビガンを7日間投与した武漢の病院から71.4%が臨床的に回復したとの報告があり、また、COVID-19関連肺炎35例にアビガンを14日間投与した深圳の病院から91.4%が胸部CT所見で有意に改善したとの報告があることを紹介。

 それらを踏まえ、「発症6日までにアビガン治療を開始すれば、ウイルスの早期消失、咳嗽の軽減、肺炎の進行や重症化が阻止され、それにより死亡率が激減するであろう。さらに、若年者でも肺炎の後遺症である線維化や瘢痕化を最小限にすることができ、将来の呼吸機能の低下が避けられる」と指摘。

 WHOのテドロス事務局長がCOVID-19に関し“kill”という表現を使っていることを念頭に、医療者に対して「COVID-19に殺されないためには、ハイリスクの年齢であったり基礎疾患を有しているのであれば、労作性呼吸困難(息切れや呼吸回数の増加)により肺合併症を早期に発見して、胸部CTで肺病変があれば、発症後6日にはアビガン治療を開始していただきたい」と呼びかけている。

 

 

緊急寄稿(1)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)

No.5004 (2020年03月21日発行) P.30

白木公康(千里金蘭大学副学長,富山大学名誉教授(医学部))

木場隼人(金沢大学附属病院呼吸器内科)

登録日: 2020-03-18

最終更新日: 2020-03-18

 

 コロナウイルスはエンベロープを有するので,エタノールや有機溶媒で容易に感染性がなくなる(不活化できる)。

 ウイルスの遺伝子の安定性を決めるRNA合成酵素に関して,インフルエンザ・C型肝炎・HIVのウイルスは遺伝子変異を起こしやすいが,コロナウイルスはRNAウイルスでは例外的に変異を起こしにくい。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染様式は,従来のヒト呼吸器コロナウイルスの感染様式(物を介する感染)とインフルエンザ的感染様式(飛沫感染)が考えられる(図1)。

 ヒト呼吸器コロナウイルスの潜伏期間は3日で,鼻汁の多い,ティッシュの山ができるような鼻かぜを生じる。この感染様式は,くしゃみで感染するというより,ティッシュで鼻をかむ際に鼻を触った手がウイルスで汚染され,その手でドアノブなどの物を触り,そこに付着したウイルスが物を介して別の人の手にうつり,その手を顔面にもっていくことで感染(fomite transmission)が成立する。物の上でどれぐらい感染性が保持されるかについては,従来3時間程度と言われてきたが,中国SARS対策委員会では,プラスティックなどの表面で3日程度,痰や糞便では5日,尿中で10日としている。

 「発症6日までにアビガン治療を開始すれば、ウイルスの早期消失、咳嗽の軽減、肺炎の進行や重症化が阻止され、それにより死亡率が激減するであろう。さらに、若年者でも肺炎の後遺症である線維化や瘢痕化を最小限にすることができ、将来の呼吸機能の低下が避けられる」と指摘。

 COVID-19に感染した場合に備えて,肺炎を早期に発見するためには,毎日検温をして平熱を把握し,発熱のチェックをする。4日以上持続する発熱は鑑別できる発熱性疾患が限られ,COVID-19のサインと思われる。発熱後8日で呼吸困難が出る。

 発熱後5~6日ごろの病初期では,階段上りや運動など酸素必要量が多い時のみ,息切れを感じる。この労作性呼吸困難(息切れや呼吸回数の増加)により,肺障害を早期に推測し,治療に結び付けることが重症化を防ぐために重要であると思う。その際に,画像診断とPCR法で確定できる。

 COVID-19の治療において重要であると考えていることは,感染者の3~4%に生じる急性呼吸性窮迫症候群(ARDS)に至る前に,間質性肺炎の発症を早く見つけ,遅れることなく,抗ウイルス薬治療を開始することである。間質性肺炎症状である「dyspnea,息苦しさ」は発症平均8日後に検出されている。したがって,3日の発熱は他の感染症でもみられるので,4日以上の発熱が続けばこの感染症が疑われる(人によって平熱の値が異なるため,ここでは発熱の具体的な基準を示さない)。そして,5~6日に労作性呼吸困難を指標にして肺炎合併の有無をCTで検討し,治療を開始する。この間にPCR法で確認することが望ましいが,肺炎の臨床診断で治療を開始し,翌日のPCR法による診断の確認も選択肢の1つであると思う。

 註

   論文の中から関心の多い部分を抜粋してコーピーしました。白木先生の主張を正しく伝える為には原文のままが、ベストであると判断しました。

 

 

緊急寄稿(2)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療候補薬アビガンの特徴(白木公康)

No.5005(2020年03月28日発行) P.25

白木公康(千里金蘭大学副学長,富山大学名誉教授(医学部))

登録日: 2020-03-25

最終更新日: 2020-03-25

アビガンは,RNAウイルスのRNA複製の際に,RNA鎖に取り込まれたところで,RNAの伸長を停止する。この機構は,アシクロビルと同じように,伸長阻止薬(chain terminator)として作用する。そして,アビガンの阻害活性はインフルエンザウイルスだけでなく,ほとんどのRNAウイルスのRdRpに対して,伸長を停止する活性を有する。

 アビガンは新規の感染細胞には有効であるが,既感染細胞でウイルス産生を阻止する活性は低いので,ウイルスの成熟・拡散を阻害する薬剤と併用すると,有効な治療ができると思われる。先に述べたように,アビガンの耐性ウイルスができないという特性は,最初から最後の患者まで,有効な治療ができる点で優れていると思う。

 先日,中国の深圳と武漢の病院からアビガンの有効性が報告された(表1,武漢の報告は査読前のものを公表)7)11)。試験対象者は,深圳では発症7日未満と早い一方,武漢は発症12日までのために肺炎が進行した患者がおり,深圳の方が成績が良いように見える。対照群は,深圳はカレトラ,武漢はarbidol(ウイルスの侵入阻害薬)。アビガンの投与量は初日1600mg×2,それ以降600mg×2/日(新型インフルエンザと同様)を,深圳では14日,武漢では7日間投与し,臨床効果を評価した。武漢では表1の結果に加え,解熱や咳緩和までを有意に短縮した。

 深圳では本疾患で重要な肺の線維化や瘢痕化に関わる胸部CT所見の変化を観察した。胸部CT改善率は4日目と9日目で有意差はなかったが,14日目にアビガン群は91.4%と有意に改善した。

 COVID-19の発症6日までの早期治療は,肺炎による肺線維化や瘢痕化を最小限にして,死亡につながる肺炎重症化を阻止する。重要なことは,呼吸機能の予備能がない方々にいかに早期に対応するかであろう。

COVID-19は,感染者の20%が重症肺炎となり2%が死に至る感染症である。したがって,身近に重症者が出る可能性が高いことから,抗ウイルス薬について実地医家の先生方が患者に説明できることを目的に本稿を作成した。前回(No5004「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察」)の考察と中国の臨床試験から,発症6日までにアビガン治療を開始すれば,ウイルスの早期消失,咳嗽の軽減,肺炎の進行や重症化が阻止され,それにより死亡率が激減するであろう。さらに,若年者でも肺炎の後遺症である線維化や瘢痕化を最小限にすることができ,将来の呼吸機能の低下が避けられる。テドロスWHO事務局長が“kill”という表現を使ったように,COVID-19に殺されないためには,ハイリスクの年齢であったり基礎疾患を有しているのであれば,労作性呼吸困難(息切れや呼吸回数の増加)により肺合併症を早期に発見して,胸部CTで肺病変があれば,発症後6日にはアビガン治療を開始していただきたい。呼吸機能に予備能のない方を除けば,患者のADLを保ち,人工呼吸器装着者は減り,医療崩壊に至る可能性がなくなることが期待できると考えている。

                                           令和2年3月26日  脱稿

 

蛇足

何も知らない愚か者が吠えているだけなのかもしれません。治療現場では汎く使われているかもしれませんね。日本での死亡者が少ないのはアビガンの使用が寄与しているかもしれません。そうであったら大変申し訳ない。でも、この薬を投与しているから死亡率が低いのですよとか、重篤になる人が少ないという『ホッ』とする、『よかった』『救いがあるのだ』と思える発言をして欲しい。

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