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寒さを武器にしたロシア 遂に冬将軍到来

ロシアは作戦を変更したのか? 21世紀の冬将軍作戦
戦争の勝ち・負けの判断を陣地取りで決めるのであれば,この数ヶ月でウクライナ側が優勢となりつつある。陣地取り戦争遂行能力では、はロシアの劣勢が目立つ。今月11日にはウクライナ南部ヘルソン州の州都ヘルソン,ドニエプル川西側の占領地からの撤退を発表した。そんなロシア劣勢の報道が多い。

しかし、ロシアの新しい狙いは「21世紀の冬将軍作戦」ではないだろうか。私は10月から来たる冬に備えるべきだと私見を繰り返し書いてきた。寒いのが苦手高というそれだけの理由からです。最低気温がマイナス(そのうち最高気温がマイナス)になるこの時期を狙ってインフラ設備に対するロシア軍の集中的な爆撃が始まる。極悪非道な破壊活動がまかりとおる。
電気なし。水・食料なし。燃料なし。衛星写真で映し出された夜間の欧州大陸の写真を見るとウクライナだけが真っ暗です。モスクワは対照的に光り輝いている。電機・水・食料が無いままどうやってこの冬を越すのだ。生きる術がない。
ロシアのインフラ攻撃は有効か
ウクライナ各地での重要エネルギーインフラへのロシアの度重なるミサイル攻撃により、数百万人のウクライナ人が「極度の苦境と悲惨な生活状況に陥っている。国民全体を兵糧攻めにする。凍てつくウクライナの大地に裸同然で放り出そうという作戦なんだろう。 発電所の大半が一時停止し、国民の大部分が毎日、毎晩停電に見舞われる事態となっている。これほどの理不尽な悪意に満ちあふれた攻撃、鬼畜と化した所業に対してもある程度の理解を示す国があるのだね。
11月28日
ロシア軍のミサイル攻撃、97%が民間施設対象…1万6000発のうち軍施設は500発だけ・・・ウクライナ軍の発表だから眉唾だ,誇張があるとしてもやりすぎだ。
29日、電力不足が急速に拡大し、全国で緊急停電再開を発表した。その理由は天候の悪化だ。冬将軍がウクライナ全土を支配するのはこれからだ。来週には最高気温が零下になると予報されている。
露の攻撃で停電続くキーウ 「電気なければ凍死者」
一般国民向けの電力供給を約60%削減する。1日2回、すべての人々に2~3時間の電力を供給するため可能な限りすべてのことを行うと広報しているが、まだこれは序の口かな。ボディーブローのようにじわじわとウクライナの力を削ぐだろう。衣食無くして礼節を知ることは出来ない。ロシアの狙いはそこにある。ウクライナ国民を餓えと凍えで降参させるつもりだろう。
 私達国際社会はこの惨い状況に対して何もしてやることが出来ない。
ロシアに直接鉄拳制裁を加えれば、第3次世界大戦は必定となる。今以上に世界中が悲惨になる。核兵器が世界中を粉々に破壊し、この地球は地獄さながらになる。それは絶対に避けなければならない。
勿論、私は小寒い夜、床暖房でポカポカの状態で筆を認めている。
どうしようもなふぬけ野郎ですが、それでもロシアを擁護する気にはなれない。
仏教の教えの輪廻転生からいえば,ロシアの生まれ変わりは悪魔であったり,鬼なのでしょうか!

それとも「自業自得」の悟りからすれば、何の非もないと思われているウクライナにもそれなりの背負うべき「業」が有るのかもしれない。

10月にこんな事を書きました。
プーチン大統領 次の一手は
「住民投票」
茶番と言うよりも最早想像力のかけらも感じられない捏造の住民投票
 95%を超える投票率・・・あり得ない。
第一、ロシア占領下の住民の数、即ち今回の住民投票の対象人数も分からない状態の投票率って何ですか。
 98%近い賛成票
    戸別訪問、銃を突きつけての投票、モスクワでも投票
    選挙制度というものをの根底をぶち壊している。

部分動員
ロシア国内に動揺が走っている。軍事行動ではない。戦争である。
誰が徴兵されるのか?
ロシアの政権の杜撰さ

兎に角,強権政治の中で拒否運動が紅蓮の炎のように拡がっている。

第3は「核兵器の使用」
30日にはプーチン大統領は住民投票の結果を重視して4州のロシアへの併合を発表
その後、ウクライナ軍による攻撃はロシアに対する攻撃である。
自己防衛としてあらゆる手段(核兵器の使用を含む)で攻撃をする。

この男の断末魔はヨーロッパを地獄に変えるかもしれない
最悪のシナリオ”として、小型戦術核による原発攻撃を挙げる。
「原発は頑丈に造られているため、通常兵器では破壊が難しい。しかし小型戦術核を使えば、原子炉を破壊して放射性物質を撒き散らしてウクライナ全土を“焦土化”させることが出来る。これ以外に戦況を反転させる手段はない。

第4は「冬将軍」の到来・・寒さを武器とする

天然ガスの海底パイプライン「ノルドストリーム」ガス漏れ事故
 新たに4カ所目のガス漏れを確認。ロシアの破壊工作にやられてたとの見方
 エネルギーでヨーロッパにグングンと圧力をかける狙いだろう。

ロシアがどんなに苦境に陥ろうともエネルギーがある。
 冬が来る。ふんだんに燃料のある暖かいロシアと暖房のエネルギーに事欠く西欧
ウクライナはブラックアウトに近い停電状態
水もない!食べ物もない。
燃料もない
 ロシアは戦争で勝利を収めることは出来ないかもしれないが、ウクライナが音を上げる。
衣食が最低限足りていないと人間は理性を失う。信条も理念もどうでもよくなる。
温かい飲み物と暖房を与えてくれるのであればそれが敵だと分かっていても寄り添っていく。それを非難など誰も出来ない。
ウクライナは捲土重来を期すときが来る。
 ドンパチの戦火から生活そのものの戦いに移行していくのかな。
 まだまだこれからだ。
荒ぶれるロシアの神とウクライナの神
同じ仲間だったはずなのに骨肉を食む争いを繰り広げている。

                                       令和4年12月01日   脱稿

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