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差し戻された新潟高野連-投球制限導入

高校野球連盟 

今春に投球制限導入の新潟高野連に

「待った!」

 

 新潟県高野連が今年の春季県大会で1試合につき1人100球の制限を導入することについては、再考を申し入れると決めた。日本高野連は、部員数20人以下の学校が全体の4分の1を占めるなか、複数の投手が必要になる投球数制限に踏み込むことには慎重であるべきことや、勝敗に影響する規則については全国で足並みをそろえて検討すべきであることなどを理由に挙げた。

新しい風が吹き始める

2018年末の12月22日、新潟県から野球界にとっての大きなニュースが発表になった。青少年野球団体協議会の席上で、新潟県高野連が、2019年の春季新潟県大会で投手の球数制限を導入。県大会では、1人の投手の投球数は1試合当たり100球までに制限。県内高校だけの野球大会だが、公式戦だ。

この記事を読んだ時、遂に来るべき時が来た。この提案を英断を多くの人が待っていた。一番過酷な高校野球の世界からの「なんとかしよう。」「私達から意識改革を始めよう」という提案である。この波を上手く利用して指導者の意識改革が始まったら素晴らしいなぁと思いつつ時を待った。

 毎年、甲子園大会で投手の登板過多が大きな問題となり、問題提起されるがそれで終わってしまう。例えば、昨年夏の大会で準優勝した金足農林高校の吉田輝星は県大会から甲子園の決勝戦の5回までを1人で投げ抜き、その球数は1517球に上った。肩の酷使が選手生命を葬り去りかねないことは分かっているのに無理をさせる。監督も選手も当然のこととして疑いを持たない。私達日本人の習性の一つに「悲劇のヒーロー」を創りあげたがる。マゾヒスティックとは極論だが、COMEDYよりもTRAGEDYを好む傾向がある。何試合も悲痛に耐えて投げ切る背番号「1」のエースは格好の材料であろう。

 

石頭の考えは変わらない

穴をこじ開けることは出来なかった。

日本高等学校野球連盟は2月20日、新潟高野連が今春の県大会から導入予定だった1投手1試合100球の投手の球数制限について再考を申し入れることを決定した。事実上の拒否である。提案を否定した。

高校生の「ひたむきさ・爽やかさ」を隠れ蓑のして独善的になりすぎていませんか。

新潟高野連! 良くぞ、言ってくれた

声に出したかったが憚られた

責任を押しつけて申し訳ないが専攻率先してやってみてくれ

頼む!

と声を掛けてやって欲しかった。

 

世間の反応

毎年、球数制限の話が上がるが、日本高野連は実現は難しいの一点張りである。その主な理由は、球数制限は各チームに複数の投手が必要になる。部員数が多い私学ではそれは可能だが、部員数が少ない一部の公立高校では難しい。そのために格差が広がる。 しかし、これは「勝敗」にこだわりすぎである。「選手の健康、将来を第一に考える」という理念からすれば、大いに問題があると言えよう。新潟県内のアンケート調査では、70%近い意見が肯定的だったという。

「野球離れ」が年々深刻になる中で、野球の改革が進まないのは、プロ、学生、社会人、少年野球などの各団体がそれぞれ小さな山を作って、互いに連携していない。これも大きなネックである。小学生のリトル・リーグからプロ野球へ繋がっていない。

高校野球に球数制限が導入されれば、それを目標に野球をしている中学以下の少年野球にも間違いなく波及する。投球過多で野球肘などの健康被害にさいなまれて野球を断念する子供は数多いが、野球を始めた頃から球数制限をすることによって、こうした犠牲者は減少するだろう。

新潟県から新たな一歩が踏み出されたことをうれしく思います。関係者の勇気ある英断に敬意を表します。おおくは好意的意見が多い。皆危機意識を持っている。

数年前から投球数の制限を始め、中学生は最も多くても80球前後というリトルリーグもあるようだ。今回の決定に少しでも寄与しているとすればうれしく思います」

 

 

 、「球数制限」を導入すると打者が2ストライクまで待つ。ファウルで粘って球数を増やして「球数降板作戦」をすることがあるらしい。日本のアマチームは「球数制限」のある国際試合で実際に「待球作戦」をして海外のチームからひんしゅくを買った。海外から「お前たちのチームは強いが、俺たちは絶対にお前たちのような野球はしない」と批判された。

 

       タカさんの5年前の提案

 

山○敏○大兄へ

昭和24歳の老人 

日本の野球の将来を憂う

貴兄が野球選手としての輝かしい実績と実力を持ち、現在も解説者として活躍中であり、これからの日本の野球界を育て背負っていかれる方の1人であると確信してこの手紙を書き始めます。野球というスポーツの衰退状況を憂い、これからどう盛り上げていくのかを考えている1人の野球ファンの独り言を読んで頂ければ幸いであります。

 

その1 投球数制限 

第一歩はピッチャーの投球数制限だと思います。野球は王さんの言うように、投げる・打つ・走るという総合スポーツです。が、やはりピッチャーが花形であり、ピラミッド型のスポーツで有る事も事実です。運動神経に優れ、体の大きな子供が投手として育てられる。その他の選手は資質の有無に拘わらず、挑戦する機会が十分に与えられない。投球制限を設けることの利点は繰り返し言われてきた「肩」・「肘」の保護という意味が第一義です。それに異存はありません。しかし、投球制限を設ければ当然多くの投手を育てることが必要になります。今日、エースで勝っても明日投げるピッチャーが必要です。明後日も必要です。そうなれば今までピッチャーを夢見ることが許されなかった子供達にもその機会が巡ってきます。完投はあり得ない、連投も無いという事になればレベルは下がるかもしれませんが、子供達の眼の色は変わるように思います。

私は、自分のチームにこんな事を夢見ていました。基本「右投げ、左打ち」を徹底させる。ランナーに出て、走塁して、ホームインして野球の面白さです。少年野球はここから始め、勝つ楽しみを覚えると活き活きとした良いチームが出来るように考えています。貴兄にとっては余りに幼拙な考えに開いた口も塞がらない状態でしょうが、ずぶの素人はそう考えていました。

 

私は自分のチームは持っていません。夢の又夢の話です。

 

その2  キャッチ・ボールをする空き地がありません。

本当になくなってしまいました。

でも、これはどうしようもないことだと思います。

いつの間にか、野球は危険なスポーツになってしまいました。

校庭でサッカーのボールを蹴ることは許されてもキャッチ・ボールは禁止ですね。唯一の解放区だった小学校の運動場も大半の小学校では門が閉ざされています。

その3 組織の繋がり

サッカーの世界は八百津の蘇水グランドの試合が天皇杯に繋がっています。可能性は、ゼロかもしれませんが、繋がっているのです。勝ち進むと元日決戦という夢がある。

今年(平成25年)の都市対抗野球はエネオス・東芝・東京ガス・ヤマハが勝ち残り「エネオス」の連覇で終わりました。この4チームとプロ野球のセ・リーグとパーリーグの優勝・準優勝チームのトーナメント試合をやったらどうでしょうか。

レベルが違いますよと窘められそうですが、野球は意外性のスポーツだ。だから144試合をして優勝を決める。フィールドの大きさとボールの大きさの比で見ると野球が一番大きい。この比が大きいほど意外性が多いいという記載を読んだことがあります。

或いは独立リーグがあります。現在、四国独立リーグ ベースボール・チャレンジ・リーグ(北陸) 関西独立リーグ3つあるようです。プロ野球の二軍との試合は組まれているようですが、もっともっとお互いの交流も、下部組織との交流も積極的に増やしたらどうでしょうか。

 

その4 裾野が広がらない

高校野球もまだまだ盛んです。が、現実を見ると野球のグローブを触ったことのある人は確実に減っています。MR(製薬業界の商品宣伝担当者)さんの中にも5.6名はいた野球の経験者が今は1人いるかどうかです。「野球の相撲化」とは言いませんが、急激な競技人口の減少とそれに続く人気の低迷化が直ぐそこまで来ているように思います。今、対策をしないと防がないと崩れ落ちてしまいます。そんなふうに思っている(俺は野球が好きだから応援するけれど、俺の代で終焉だろう)野球ファンは多いと思います。

相撲も若・貴の最盛期を迎えたと思ったその瞬間落日が始まりました。

                              平成25年11月26日

                                    佐藤孝充拝

追伸

日本の野球の将来を憂う者として無礼をお許し下さい。

最後になってしまいましたが、私は八百津町の開業医で佐藤孝充と申します。卒業後、母校弘前大学で泌尿器科を専攻しておりましたが、遊びすぎで破門(では有りませんが・・)され、愛知医科大学に移籍し、現在は生まれ故郷で一般開業医をしております。野球は部活での経験は有りません。卒業後、医局対抗、病院対抗野球で始めてユニフォームに手を通しました。生粋の、産まれた時からのドラゴンズのファンです。子供の頃、ラジオが「セイコー社の中3針腕時計が午後7時の時報をお知らせします」と放送するのが悔しかった。中3針と中3振を混同していた。今でも、朝、起きたら中日スポーツを最初に読むのを日課としています。今日は補強した小笠原の話題でした。名古屋ドームには年間6ー8試合応援観戦に出掛けます。今年は1勝5敗で終わりでした。

中利夫(チューリップ)と呼ばれた外野手、「春男」で春先は大活躍した。群馬県前橋高校出身。左投げ・左打ち

最後に

平成31年春の選抜野球大会は愛知の東邦高校が5回目の優勝をしました。最多記録を更新した。エースで4番打者の石川は大会3ホームランを、そして一試合2ホームランの記録を達成しました。清原・松井と並びました。全試合を1人で投げ抜きました。大ヒーローの誕生ですが、投球制限を設定するとこんな「英雄」は産まれなくなります。それでも選手生命を考えれば、永い人生です。故障させてはなりません。

 

 

 

 

 

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