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杉原千畝のモザイク画でギネス記録に挑戦

 

                    このポスターを覧て「参加するぞ」と心に叫んだ

時間   平成30年3月3日(土曜日)  午前9時から午後2時30分まで

場所   八百津小学校室内運動場

内容   杉原千畝のモザイク画を八百津煎餅を並べて画き、ギネス記録に挑戦

     「最も大きなビスケット/クッキーのモザイク画」のカテゴリー

2月01日 

実行委員会の方がポスターの掲載の依頼と共に参加募集のパンプレットを持ってみえた。早速教育委員会に申し込みました。所謂「飛びついた」というヤツです。

杉原千畝のモザイク画という試みも素晴らしいアイデアですね。

詳しい方法とか準備は何も分かりませんが、取り敢えず申し込みをした。

 

3月3日(土曜日)   快晴  暖かい1日

午前中の診療を終え、お昼ご飯を駆け込んで、会場の「八百津小学校室内運動場」に駆けつけました。ラストから二番目のグループです。係員から事前の結構詳しい説明がありました。遊びだけれど遊びじゃないというチョット緊張した雰囲気です。

説明はこうでした。ビニール袋に梱包された煎餅が用意されています。この煎餅を台紙に順番に貼り付けて並べて杉原千畝のモザイク画を完成させます。台紙には煎餅の形の円が書いてあります。煎餅を屋根瓦のように重ねてきちんとおいて下さい。左端から並べて下さい。次の煎餅は少し重ねて下さい。前の煎餅の右端に次の煎餅の左端が重なります。台紙には両面テープが貼り付けてあります。ビニールの下の両端を軽く抑えて並べて下さい。煎餅が割れていたり、誤って割ってしまった場合は取り替えて下さい。「まあ!イイか」で隙間のあるまま、或いは割れたままで仕事を進めないで下さい。審査員に指摘されると皆さんの努力が「無」になってしまいます。聴く方も真剣になります。

                   胸に貼り付けていたワッペン

時間が来て、入場行進です。トライアルする場所は正面のひな壇に向かって左の最外側です。私の守備範囲・テリトリーは「10G-B-10」です。老人の私には、専属の女性の係の方が付きました。ゴローと倒れて台無しにしたらアジャパーです。実行委員会の方のご配慮に感謝です。

註   1
10G-B-10の説明
中央のひな壇に向かって右側がA面、左側がB面です。
各々を縦に10分割して内側から1.2.3と番号をつけ最外側が10GROUP(10G)です。
各々を20分割をします。ひな壇から10番目のブロック・テリトリーを与えられました。
20+20=400ブロックです。
400ブロックx182=72800枚
これが目標枚数です。

このブロックに私が並べる煎餅の数は

横14枚 縦13枚  合計  182枚です。

両面テープの間に煎餅の大きさの円が下書きされています。

持ち時間は30分です。1分間に最低6枚並べれば間に合います。

楽勝!! 楽勝!!

合図で並べ始めます。

が、これが結構手間が掛かる。左横の煎餅との間隔、上の列の煎餅とのずれが気になる。ましてやテープが浮き上がってもいけないし、煎餅は割れそうだし。

 

皆一生懸命煎餅を並べています。ギネスに挑戦しているという自覚が楽しかった。

結構、貼り付ける体のポーズも辛くなってくる。足先と膝を床につけ足首は立てている。膝も深く曲げている。腰は浮かせている。何でもないようだが、このポーズをして煎餅を割らないように、ずれないように並べるのはきつい。5列目ぐらいから辛くなってくる。8列目では一休みである。靴を脱ぐ。しかし、胡坐をかいては並べられない。再挑戦です。隣は次男の陽である。2列ぐらい先行している。焦る必要なんかないが、焦ってくる。担当の女性の係の方に助けて貰って予想より早く、無事粗相なく終わる事が出来た。

結構楽しかった。ギネス挑戦の400人の合作かと思うと感激も一入である。15人の仲間も次々に並べ終える。皆、満足そうである。

2階に上がって出来上がりを覧る。壮観だった。

見事な出来映えです。杉原さんの特徴も良く出ている。計画し、実行してこられた委員会の方々の豊かな創造力と努力に感謝です。これは訴えるものが大きいですね。昨年秋の思いがけない落選(世界の記憶)にチョット悄げていたのですが、このギネス記録の成功で再噴射ですね。

 

 

 

大きいですよ。壮観でした      中日新聞から          ひな壇の下で金子町長と      

出来上がったモザイク画

モザイク画の大きさ       310.85  平成メートル

使った煎餅の大きさ         7.5   センチメートル

使った煎餅の数       75621     枚

参加人数            450     人 

 

(1人182枚 400分画ですから 182x400=72800枚が予定枚数)

 

「ギネス認定審査員マクミラン彩さん」が「直径15センチ以下のクッキーで、180平方メートル以上」が基準だったが、見事にクリアーしています。」と宣言すると拍手と歓声が上がりました。

 

午後6時からは八百津小学校の屋外運動場でリトアニア独立100周年記念事業が開催される。プロジェクションマッピングとして八百津小学校の屋内運動場の壁に「杉原千畝の精神を受け継ぐまち八百津町をテーマとした映像を投影しました。午後7時過ぎには「LEDスカイランランリリース」が催され、子供達によるメーセージが画かれたランタン1000個が春の夜空にリリースされました。古田肇県知事とリトアニアのゲディミナス駐日大使も参加された。「リトアニア独立100周年記念」と「ギネス記録挑戦達成」を併せて皆で祝福した。

              風船の中で光り続けたLED電池(10日間ぐらい)

LEDのランタンは実に巧妙で忠実です。糸が切れた風船はどこまでも高く舞い上がり、そのLEDのランプの光が綺麗でした。

ちょっぴりロマンティックな夜でした。

 3月上旬にしては暖かい夕暮れと夜。校庭には1000名近い人々が集まり千畝の「命」・「平和」・「勇気」のシンフォニーを楽しんだ。

そして午後7時過ぎにはランタンがリリースされ幻想的な美しい夜を醸し出した。ヘリウム入りゴム風船の中にLED電極が入っている(これが長持ちをした48時間後の月曜日の夜でも灯を照らしている)そして、風船の糸が長いのだ。おそらく100メートル以上有ったと思われる。糸巻きを開放してやると春の微風に乗ってどんどん舞い上がっていった。「幽玄」の世界が出現した。

本当に最高の天気だった。これ以上の天気は望めない。寒くても風が強くてもダメだったが、風は殆ど無し、寒さは全く感じなかった。改めて、「杉原千畝の命のビザ」を「世界の記憶に登録」するために出来ることをしていこうと思いを新たにしながら家に帰った。

 

3月4日(日曜日)

 大きく報道されました。中日、岐阜新聞は当然ですが、毎日や読売新聞でも記事として掲載されていました。

一度はやってみたかった「ギネス記録」挑戦です。

でも

245人が同時にバンジージャンプ

1秒間に3.5回以上…日本の小学生14人が縄跳びでギネス記録

5.14mの巨大フラフープ回し

「京都・ギネスに挑戦!」大縄跳び大会

横浜FCのカズ、ギネス認定 最年長ゴール

河内音頭 2872人手踊り 

美濃加茂・西中学校で972人「だるまさん転んだ!」・・これは申請していなかったので記録されていない。

憧れの世界でした。そんなことに挑戦してみたなぁの夢の世界の出来事でした。

だから、結論として

私に与えられたギネス記録挑戦はあと70年生き延びて始めて権利が貰えそうな「世界最高齢」だけですが、そりゃ無理だよ。

しかもあと70年経った、齢139歳。ギネス記録といわれて理解出来るのか?

お酒の席の笑い話でした。

「世界最高齢のフルマラソンランナーがあるよ」とふざけた発想をする輩がいるがアホらしくて耳を貸さないことにしている。

そのチャンスが巡ってきたのです。飛びつきました。

ギネスのことを少しだけ調べてみました。

ギネス社が発足し最初の発表は1955年(昭和30年)です。日本でその存在が一般に知られるようになったのは、1977年(昭和52年)、講談社から「ギネスブック」というタイトルの本が出版されて以降だろう。

例年、何例ぐらい申請件数があって、どれくらい認定されるのだろうか。

認定するギネスワールドレコーズ社(英国)には年間約5万件の世界記録の申請があり、そのうち約2千件(約4%)が認定されるという。2012年の日本の申請数は862件で、記録達成率は11%だった。

現在50.000件以上のデーターベースが記録として残されているそうです。

 それで私はギネスのどんなカテゴリーの記録に挑戦したのだろうか。

ギネス記録の「モザイク画の面積」の4種類中から「最も大きなビスケット/クッキーのモザイク画」のカテゴリーでした。そして、これまでこのカテゴリーの記録はなかった。

八百津にとってはこれは3重の意味でラッキーだった。煎餅の産地であるから材料を集めるのには困らない。モザイク画の題材には「杉原千畝」という別格のスターがいる。

そしてこれまでに登録されたモザイク画がないとなればギネス社の示す基準(クッキーの直径15CM以下、モザイク画の面積が180平方メートル以上)を超えれば良いことになる。

何であれ、そのお仲間には入れたことは光栄です。

金子町長さん、杉山正人実行委員長を始めとする実行委員の方のご努力に感謝あるのみです。

尻馬に乗って参加しただけの私達までその栄誉ある仲間に入れて貰え嬉しいです。

膝と腰とお尻の筋肉痛に悩まされたが、楽しかった。

杉山正人実行委員長、金子政則八百津町長、古田肇岐阜県知事、渡邉猛之参議院議員、ゲディミナス駐日大使を始め関係者の方々のご苦労なくしては出来なかった大行事でした。私の属している「八百津ライオンズクラブ」のメンバーの方々も指導員として協力しました。八百津町民の一体感を再確認することが出来ました。

 

 

                    2018/03/05    脱稿

ギネス委員会から送られてきた認定書(平成30年6月10日)

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