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新型コロナ感染症 大転換期を迎えました。

『脱コロナ」が合い言葉』
令和5年5月8日から新型コロナウイルス感染症の分類が変更(5類)になる 。
2類相当(ポリオ・ジフテリア・結核)から5類(インフルエンザ・梅毒)に移行することについて、その 是非・利点・欠点・危険について議論がありましたが、既感染者も40%を越えました。ウイスルの毒性も弱毒化してきました。このまま警戒レベルを続けることの経済的な痛手,弊害を考慮して,ここで一旦は国の規制を緩めるべきであろうと結論をつけました。最終的に感染は続いているが、緊急事態宣言は取り下げました。『感染抑制」と言う犠牲を中止にして,パンデミックの終焉を宣言して、「日常」を戻した。(GDP 1~3月は 3四半期ぶりに1.6%増、東証 3万円台回復)
 緩めた規制はこんなところで

<<感染対策  個人や事業者が自主判断>>

手洗いや換気などの基本的な感染対策は個人の自主的な判断に委ねられる。 感染対策は個人や事業主が自主対策をすることになった。

<<ワクチン接種>>

ワクチン接種もほぼ全員に課されていた「努力義務」が、重症化リスクのある高齢者、基礎疾患のある人に限定されます。

<<マスク装着義務>>

3月13日からマスクの着脱は個人の判断に任されています。但し、医療機関では原則着用が義務つけられています)<<自主判断(コロナの周りの世界の変遷)>>

そんなこんなで,私達の身の回りにあった『縛り』がなくなっているのが現状です。そこには大きな落とし穴も空いています。要注意です。決して、感染症が漸減している訳ではありません。新聞を見ても,新型コロナ感染者数は掲載されていません。テレビジョンのニュース番組でも感染者数の発表はありません。定点(5千地点)から1週間に1回の報告です。「新型コロナウイルスの世界」は大きく変わりました。例えば、私のクリニックでは新規の新型コロナウイルス患者が発生しても保健所に届けません。患者さんにコロナ感染症の恐ろしさを話をし、新型コロナウイスル薬(ゾコーバ)を処方します。それで終わりです。定点の報告場所ではないからです。保健所に連絡しませんので、保健所からの指示もありません。体調を尋ねる電話もありません。新聞に記載が無いこと、テレビジョンで報告がないことイコール「コロナウイルス感染症の沈静化」ではありません。

 <<検査で『コロナ陽性者』確定者の行動>>

 待機要請はなくなりました。国は『外出などの行動は個人の判断に委ねられる」としていますが、実際にどうしたらいいのか?

発症翌日から5日間は他人に感染させるリスクが高い為外出を控える。(5日間は、外出を控えることを推奨)

10日間が過ぎるまではマスクを着用し,ハイリスク者との接触は避ける。

<<「濃厚接触者」と言う概念はなくなる>>
 これまでは、家族の誰かが感染をすると家族全員が「濃厚接触者」と保健所から認定され家庭内に『閉門蟄居』させられていました。それは無くなり随分と楽になりました。が、感染の拡大の可能性は広がります。

  
<<「発熱」『喉の痛み』を認めたら医療機関へ>>
コロナウイルスは今まで以上に多方面に飛散しています。外出をしていなくても「発熱」があり「喉が痛い」と感じたら、厚労省認定の検査キットで検査をして下さい。陽性ならば必ず受診をして下さい。陰性でも「発熱」、「喉に違和感」があれば受診して下さい。それはアナタの為でもあり、他の人への拡散防止でもあります。そこで「コロナ感染」陽性だと診断されたら,服用可能であれば『ゾコーバ』を貰って服用して下さい。アナタの為でもあり、拡散防止の意味でも大切なことだと思います。「ハヤメ」「ハヤメ」に拡大防止の芽を摘んでおけば感染拡大の大嵐(第9)を防ぐことが出来る。

<<ワクチンは定期的に接種して下さい。>>
ワクチン接種は、感染を充分に防ぐことが出来ないかもしれませんが、重症化をさせません。多様化していく社会生活の中でバック・ボーンとして大切です。基本対策の要ですね。
ワクチンは年一回接種して下さい。「基本ワクチンと治療薬」があるので発症することを必要以上に恐れることはありません。 しかし、 変異株は毎年出現します。このあたりはインフルエンザと同じだと考え下さい。

<<疎かにするなかれ勿れ!今回の経験を>>
700万人の死者を出した新型コロナウイスル感染症は、国際的に大感染を懸念されつつも懸命の努力と人々の忍耐強い努力の成果で予想より早く緊急事態を終了した。2020年01月、緊急事態宣言が宣言されて3年5月です。 死者は公式発表で700万人に登る。総罹患患者数は6億7600万人と言われている。この大惨事を忘れてはいけません。医学は進歩しワクチンが出来ました。治療薬は出来ましたが、『ゴール』には、まだまだ、ほど遠い。私達が克服した感染症は『天然痘』だけである。


緊急事態宣言は深刻さ、突然、異常という3つの基準を満たす時の用語であ

ポックスウイルス科オルソポックス属の痘瘡ウイルスによる急性の発疹性疾患である.主として飛沫感染,接触感染など感染者の体液曝露により二次感染する.1980年にWHOが地球上で根絶を宣言した

今、どの国でも一番やってはいけないことは、警戒を放棄し、感染防御システムを解体し、国民にコロナを心配する必要はなくなったというメッセージを与えることだ。 次のパンデミックは「もし」ではなく「いつ」起こるかである。備えよ常にである。

<<今後はどう対処すべきか>>
飲食・観光業界を中心に経済活性化が期待される新たな日常が始まった。これは間違いない。正しいかどうかは分からないが、当然通過しないといけない道である。 『日常』への移行に伴う『経済効果』が予測される一方、人手不足やマスクの門題もある。医療に関しては,なお一層慎重な対応を求められている。
大嵐は、『もし』起こったらではなくて『いつ』起こるかである。
備えよ。常にである。治にいて乱を想う。 

                            令和5年09月19日(金曜日)

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